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2004/05/14(金)
あやっぺのお母さん
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今日は朝からとってもいい天気だった。 明日は(15日)あやっぺと共に福岡へ行く予定の日だ・・・ しかし先日から調子の悪いあやっぺの喉のことがどうしても気になっていた。
僕は昼過ぎから明日N先生に渡すためのCD(messageのCDとカラオケ)を制作していた。
そして今夜はもう一つ大切な用事があった・・・。 それはあやっぺのお母さんと初めて会う日でもあったのだ。 あやっぺをプロデュースする僕にはどうしてもあやっぺの母親にお会いして今後のアポロンのこと、レコのこと、そして何よりもあやっぺの将来について語っておかなければならなかった。
夕方7時、僕たちは予定通りにレストランで待ち合わせた。 僕は先にテーブルについていたが数分もしないうちにあやっぺとあやっぺのお母さんは僕の前に現れた。
自己紹介ののちアポロンへの思い、そしてこれからのことについて話をさせていただいた。 音楽に対し、また子供(あやっぺ)に対してお母さんは心から応援してくれていた・・・そしてどんなことがあってもアポロンをあやっぺを素晴らしいアーティストに成長させたいと言う僕の気持ちも理解してくれた・・・ あやっぺと友達のような優しいお母さんであった。
しかし明日の福岡行きを決断するのに少し時間がかかった。 それはやはりあやっぺの喉の調子の悪さからの判断が必要であった。
僕は幾度となくあやっぺに尋ねた・・・ ”あやっぺ、明日は大丈夫か?福岡に行けるか?”と・・・ あやっぺは悔しそうに・・・”やはり今の声では歌えない、ベストの時に行きたい・・・!”そう答え福岡行きを変更してほしい言葉を傾けた。 僕も本当はその方がいいかと思った・・・、しかし、なんとなく残念で仕方ない。それにチャンスはそう訪れない。 またN先生も明日を心待ちにしているだろう・・・そうしたことを考えると行かない方が妥当なのか、行く方が妥当なのか、僕にも分からなかった。 そして悩むあやっぺを見つめながら僕はN先生に電話を入れた。
先生は期待を裏切られたような口調で残念がっていた。 ”そうか〜、こまった〜”先生の口から幾度となくそんな言葉が漏れていたのだ。
しかし僕はあやっぺに伝えた・・・ ”どんなことがあっても行かないと何も始まらない・・・声が出なくてもいいじゃないか!歌えなくてもいいじゃないか・・・行けばきっと何か得ることが出来る・・・遠い道のり、これからの一歩・・・足を踏み入れに行こう!そして先生から何かを得よう!吸収しに行こう!・・・行く限りきっとなにか大切なものが得られる!”と
あやっぺもおかあさんも真剣な眼差しで僕を見つめていた。 そしてあやっぺは・・・”行きます!!”と答えてくれたのだ。 僕は思わず”よし!行こう!明日福岡へ行こう!!新しい旅立ちの一歩だ!何かを得に行こう!と言った。
そして喉が良くなったらまた行けば良い、必ず先生は分かってくれる・・・僕もあやっぺも、そしておかあさんも納得した。
そしてしばらくして再度N先生からTELが入った・・・ 明日どうするかの最終確認の電話だった。 僕はあやっぺにはじめてN先生と会話をさせた。 緊張していたあやっぺだったが”はい!明日行きます!”の声は涙がこぼれるほど瞳の輝きがあった。
あやっぺはしばらくN先生との会話を楽しんでいるようだった、ぼくも本当に嬉しかった。 そしておかあさんも無言であったが心に笑みが見えるようにさえ感じられた。
僕は思った・・・”あやっぺ、優しい心から君を応援してくれてるお母さんの為にも頑張るんだよ・・・”と。
そしてあやっぺは最後に・・・”私がもしも大きな会場でコンサートできるようになったらおかあさんと前原さんとN先生を一番よく見える席に座らせてあげるからね”と言ってくれた。 やっと3人に笑いが戻った一瞬であった。
明日は新しい旅立ちへの第一歩・・・ どうか無事にN先生のもとへたどり着くことが出来るよう今自分自身のなかでアポロンを祈りたい。
M店長
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