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2010/01/01(金)
休符
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最後の君を見させてもらいました。 そして、お疲れ様でした。
2004年から、そして今日のこの日まで・・・一体何がかわったのだろう、と思い返すとき、この5年、6年間は夢をみていたような、そんな気持ちにさえなりました。
そして、君はあの時から何も変わっていないような、そんなふうにも思えました。
ただ、ひとつだけ言えるとしたら「新しく生まれ変わってほしい」ということだけです。
その意味は、「もう夢は終わった、今度こそ本来の絢香に目覚めてほしい」、ということに他なりません。
ある意味において僕は君を「悪夢の中」へ引きずってしまった原因を作った人間かもしれない。そう思うときがあります。 そのことに対し、本当に申し訳ない気持ちにもなります。
また、僕自身、君を「今のような君」のあり方などを望んでもいませんでした。 君にはもっともっと大きなものがあるし、誰もが想像も付かないほどの才能、能力があると信じているからです。
初めて君と出会ったとき、僕は誰よりも真っ先に「君の将来像」が目に浮かびました。そして毎日そのことが脳裏から離れませんでした。・・・そう、君を福岡へ連れていくまでは。
僕は感じます、君は必ず再び大きな何かをつかむであろうということを、再び大舞台に上がることを。 そしてその時は本物のアーティストとして・・・この世に何かを残すであろうということを。
なぜなら、本当の君はいまだに出せていないから、出し尽くしていないから。 状況はどうであれ、そのために必ず君は不死鳥の如く羽ばたくでしょう。
夢は現実に少しでも近づけるために見るものです。
でも、夢と現実は違うのです。
夢はやはり夢でしかないのです、この世には存在しないのです。 この世に存在するのは、本当は「夢」ではなく、「現実の中にある目標(目的)」のみなのです。
目標を達することがまた次へのステップ(目標)となり、また次へむかう。これが人生なのです。
故に、君は一つの目標(目的)を終えたに過ぎないのです。
本当の夢とは・・・「生まれてきた意味」を知ることだけです。 なぜこの世に生をうけたのか、そして自分の人生はどう生きるべきなのか・・・それを感知したとき、そのことに永遠の安らぎと幸せ(誰にも崩されない)を感じたときこそ「夢を知る」ことになると思います。
君は歌うために生まれてきた・・・君の声(歌)は人に感動と生きる喜びを与えるためのものなのです。 そう感じたとき、本当の君が存在し、目標ではなく、現実の中で夢を感じるのです。
しばらくは休養に入るとおもいます、どうか疲れを癒してください。 そしていつの日か、また巡り合いましょう。
君は必ず本物のアーティストとして立ち上がる・・・
絢香、君は歌うために生まれてきたのだから。
これはピリオドではなく、休符なのだから。
そして最後に・・・
君は歌が好きなのだから。
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