深夜特急2004 DIARY
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2004/04/27(火) ひろし捕まる…
 この旅一番の最悪な1日だった。
昼頃に唯一外国人が陸路でチベットへ行ける玄関口ゴルムドへ到着。客引きにひかれるまま闇タク乗り場まで行く。値段が高いため、交渉決裂。駅前に戻っていろいろ情報集めていたら初めの奴が「ランクルで一人400元でいい」というんで決める。
出発は3時。それまで長く苦痛であろう長旅に備え食料調達に行く。
すでにここで標高2800m。少し鼻血がでるくらい。
3時まで時間つぶし、約束の場所へ行き、ランクルに乗り込み出発を待っていたら「人数が集まらんから自家用車で一人500元といいだした」散々待たせたあげく、車をランクダウンして値上げなんてばかにしてる。
「馬鹿にしてる。やめよう」ということで駅前へ戻るが奴らは執拗に追っかけてくる。
みほちゃんは殴ったら殴りかえされていた。それでもまだついてくる。
駅前にはもうすでに誰もいないんでヒッチで行くことに。
いい具合に値段交渉して乗り込もうとすると奴らが口はさんできて、その人ともみ合っていたが奴の名刺をもらった途端トランクにいれた荷物も放りだされ手のひら返したようにドライバーはどっかへいってしまう。
ずっとついてきて「何時に車がくるから」ゆってるがいくら待ってもこない。
しまいには奴らがヒッチしてきたトラックに乗れといいだす。
「もういいから」とバスに乗って逃げてもタクシーで先周りしている。
タクシーに乗り込み「公安行って!!」ゆっても運転手になんかちがうところへ行けと指示してる。もうここまでなってきたら恐怖になってきた。怖い。
「わかったから、なんとかホテルに行くから」と先に行かせ、とにかくチベット行く大通りへといってもらう。
ここでみんなヒッチしてるんでヒッチしたら1台捕まった。
「1人150元でいいよ」といってくれトラックの後ろに乗り込みラサへ向けて出発。
素晴らしい景色を眺めつつ「あ〜明日にはラサかぁ〜」と思っていた。
1度目の検問は歩いて突破。2度目の検問で歩いてる所に「パスポート見せて」
がび〜ん。ばれた・・・・
乗せた人も外人初やったんかな??荷物を外に置いたし、あんなとこ歩かせたらどうみても中国人じゃないもん!!
パスポート没収され道端にへたり込む。午後7時。
「8時に警官がきてゴルムドへ返すから」と。しかし待てども待てどもそんな車も人もこない。寒くなってきてパトカーの中で待ったり雑貨屋で待ったりする。
新人公安はいい人で自腹でジュース奢ってくれる。
雑貨屋が公安の宿泊兼休憩所にもなってるみたい。緊張感なしでテレビみたり、お茶飲んだり、公安と写真撮ったりする。
しかしいつまでたっても迎えにこない。今度は「10時」といいだす。
まだチベットにはいった訳ではないんではっきりいって不当拘束??電話借りて大使館へ電話するが話中・・・最後には「1時」とかいいだし、結局そのままほったらかし・・・
わけわからんまま近くのあばら家で泊まらせられることに・・・


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