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2004/02/10(火) 涙の鎌倉
車を運転してて、フッと思い出したコトがある。
エレナと家族とで鎌倉に日帰りで遊びに行った時のコトだ。
もう3年〜4年前くらいになるかな。
・・・ひでーのなんのって、思い出したくない物語だ。
なんで思い出したんだろう (^^;)

エレナは生まれつき超ド級の臆病犬だ。
とにかく、外に出るとマトモに歩くことも出来ない異常な犬
だった。
彼女のリハビリの為に、いろいろ出掛けたりしていたのだ。

家族で仲良く、心地よい鎌倉の散策・・・・で、あったはず☆
大通りではエレナがパニックに陥るので、静かな住宅地の細い
道を歩いた。
誰もいないし、車も来ない。
彼女の恐怖の対象は何もないはずであった。
なのに、この犬はゼーハー息を荒げ、瞳孔は開き、ヨダレ垂ら
しまくり、まるで狂犬病の犬のよう (--;)
エレナはもう正気が保てなく、蛇行とかいうレベルでない異様
な動きをし、引っ張りまくり、私の手は赤く晴れ上がった。
エレナは外に出ると、一事が万事、こんな状態だった☆

キチガイだった。キチガイ以外、何者でもなかった。
「こんな所も歩けもしないのかあぁぁぁあああ!!!」
私はキレた。
何をやっても、この子には通用しなかったのだ。

ダンナと子供はドップリ暗〜く歩いてるだけ。
私はキチガイになってるし、エレナは相変わらず異常な行動を
繰り返すばかり。。。。

こんな犬死んじまえばいい!
何度、思ったことか。
この異常に臆病な犬が、情けなくて許せなかった。
・・・ふつうの散歩も出来ない犬・・・・
こりゃあ、どこの訓練士も「そんな犬に躾は入らんよ」とサジ
投げるワケですよ (-_-;)

エレナと私たち家族のキチガイ生活は長かった。
彼女のキチガイ伝説は思い出せないくらいある。
よくもこんな犬を諦めずに来たものだと、つくづく思う。

エレナ、2才7ヶ月。
私と競技会の場に立っていた。
躾の入らないはずの犬が、競技訓練をこなし、恐怖を堪え、
課目を全てこなした。
失格もあったが、アジリティーにも出た。
今や犬橇レースでも立派にスタートして走りきる。
そこそこ成績もついてくるようになった。

あの鎌倉の小道でのエレナ。今はもう、その姿はないだろう。
時間が出来たら、またあの道を歩いてみようか。
これもまたリベンジなのだ(笑)

エレナという犬ほど、もう酷い犬は来ないだろうな。
でもまた、こういうハスキーが欲しいと願う。
今度はもっと優しく出来るような気もする。
でも彼女を失ったら、私はどう生きて行けばいいのか。

先代と同じく、エレナの青い目に映るのは私だけ。
それさえ見えるようになったから、もうパニックは起こさない。
彼女にとって私は唯一無比の存在なのだ。

明日の競技はエレナで出れば良かったかなぁ(ちょっと反省)
でも調整しきれてないので、とりあえず、くまちゃんで (^^;)


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