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2005/05/24(火)
虐待の真相。 (朝刊コラム風)
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「またか。」と思わされる。5歳の男の子が犠牲になった児童虐待の事件。新しい形態の虐待ということも言えるだろう。 フジテレビジョンに属するGちゃん(5つ)。なんと同局内のバーでバーテンとして働かされていた。れっきとした児童福祉法違反である。 Gちゃんは年齢からは想像もできないほどのスポーツマンで、スノーボードからスカイダイビング、ロッククライミングもこなすスーパーキッド。最近ではマスコミの取材も増えて、お気に入りのスカイダイビングを披露することもしばしばだった。 しかし、今回の事件が公になったことで、関係者やファン達は、「あんなに人気者だったのにどうして・・・。」ととまどいの色を隠せない。 法律上Gちゃんは責任を問われないが、「Gちゃんがフジテレビのショップで真下正義グッズを買って、友達のMちゃんに見せびらかしていた」という目撃情報もあり、バーテンダーの仕事に対して金銭授受があった疑いがある。そのため、管理者には厳しい処罰が科せられる可能性がある。 児童福祉法第34条の5には、違反行為として「満十五歳に満たない児童に酒席に侍する行為を業務としてさせる行為」が挙げられている。この規定に反した場合、罰則として一年以下の懲役又は三十万円以下の罰金が科せられる場合がある。 大人による児童虐待は年々数を増し、またその形態も変化してきた。陰惨かつ巧妙な手口で子供に被害をもたらす。「見えない」犯罪が増えているが、そんな犯罪の温床を作り上げてきたのは、われわれ大人たちであることを改めて認識しなければなるまい。
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