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2005/05/21(土) 肉肉しい?
 牛丼騒動はどこ吹く風。今やってないのは吉野屋だけだよね?あんだけ「困る困る」と連呼していた牛丼チェーンはオーストラリア産の肉を使ってる。まぁ、σ(・з・)はあんまり食わないから別にいいんだけどね。金が無いときはおにぎり2個でも十分だし。

 でさ、アメリカ産の牛肉の輸入再開がどうのこうのとか。まぁ、アメリカの言うこともわからなくもない。狂牛病を発症した牛は1頭だけ、しかもカナダ産。確率にして1億分の1以下。宝くじよりも当たらない。しかもBSEの病原体(プリオン)が蓄積するのは脳やせき髄のみで、その部分は除去される。何の予備知識もなしにこの話を聞けば、「じゃぁ、別に平気じゃん?」ということになるし、科学的にも安全性が高いと考えられる。
 
 ただ、問題なのはアメリカの姿勢。日本人はアメリカ牛に対して、「危ないような気がする。」とか、「なんだか怖い。」という感情を持っている。一方的な報道が一番問題だと思うけれども、でもそれを取り除こうと努力しないアメリカ政府の姿勢が一番問題。アメリカ議会に対する食肉連盟や畜産の盛んな地区から選出された議員による日本政府に対する圧力や、「科学的に安全だから、買え。」というアメリカ政府の姿勢に対して嫌悪感を持っている日本国民も少なくない。だいたい、日本国民にとってはアメリカの畜産ビジネスが崩壊しようがそんなことは知ったことがない。それを理解せずに押し売りをされるんだから、アメリカの信用はどんどん落ちていく。国の信用は、企業のブランド力と同じくらい強烈な効果を持っている。日本製のテレビと中国製のテレビ、同じ機能、同じサイズ、同じ値段だったらよほどの物好きでない限り日本製のテレビを買うだろう。それが国の信用というもの。そこには中国の工業製品の信頼性の問題から、中国に対する感情までが含まれている。
 アメリカにも同じ事が言える。安くて味の良い肉は食べたいけれども、安全じゃなかったら買いたくないし、安全だと言われても言っている国が信用できないんじゃぁ買う人もいなくなる。消費者が買いたいものを作るのが本来の姿なんだから、望まれていないものを押しつけられても困る。資本主義を絵に描いたような国なのに、そんなこともわかっていない。

 車もそう。フォード・GM・クライスラーのビッグ3がアメリカ国内で苦しんでいるし、日本政府にも「もっと輸入しろ」と圧力をかけてくる。でも、高くて、燃費が悪くて、日本車に比べて信頼性が低くて、近くにディーラーが無くて、きちんと整備できる工場も少ない、そんなアメリカの車を誰が買うんだ、という状況を果たして彼らは理解しているのだろうか。みんなが欲しいものしか売れないんだから、その辺の超基本を理解して欲しい。ビッグ3とは裏腹にアメリカ市場でシェアを伸ばし続けているトヨタは、緻密なマーケティングを行って、消費者が欲しい車を作っている。だから売れる。小学生にだってわかる話だ。

 まぁ、とりあえず牛肉に関しては、アメリカ政府や議員はもう少し低姿勢に、謙虚になって交渉に当たるべきだろう。店員に欲しくもないものを「買え。」と言われて買うやつなどいないということをよく理解するべきだと思う。 


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