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2004/11/10(水)
ツボ場面大会♪R
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めちゃくちゃお久のツボ場面。すっかり怠けていてスミマセン(汗) さて最近めきめきと存在感の大きさを感じさせるようになった近藤局長ですが、今回は、最新44話『局長襲撃』より、極めつけともいうべきこの名場面がエントリー♪ 「貫禄局長、水戸藩相手に一喝!さあ、それでは見ていきましょう!
慶喜公より直々に「二条城を守れ」との命を受け、武装して意気揚々と駆けつけた新選組。しかし、既にその場にいた水戸藩の人間により、拒絶と侮蔑の言葉を受ける事になる。
「そなた達が行ってきた乱暴狼藉、我らが知らぬとでもお思いか。 一体何人斬った? どれだけ京の町を血で汚してきた!」
強い口調で新選組に対して蔑んだ視線と言葉をぶつける相手の顔にじっと視線を注いだまま、勇は動かない。
「直参に取り立てられたからといって、我らが皆認めていると思うな。 我等にとっては獅子身中の虫じゃあ!!」
ここでようやく口を開く勇。 鋭い視線は、相手の顔に注がれたまま。
「…お話になりたいのはそれだけですか」
ここから始まる勇の、そして新選組の反撃。 背を向けて立ち去ろうとする水戸藩の武士の行く手を阻むように立ちふさがる歳三と源さん。そして、ゆっくりとした足取りで近付く勇が迫力あります。
「我らは常に先陣に立ち、徳川様の為に命を張ってきた。 確かに何人の浪士を斬ったか知れない…。 しかしその分、我らの仲間も死んだ! 我が隊の規律を守る為に、自ら手をかけたこともあった。 それもこれも御公儀の為!」
激昂する勇を取り巻くようにして、居並ぶ新選組の隊士達。 BGMも手伝って、かなり悲壮感が出ています。誰もが自身の誠を信じ、その為に命を懸けてきた。それが、新選組という集団なのだ。
「…お分かりか。あなたはそうやって死んでいった全ての者達を今愚弄した!! ならば伺おう! われらが命懸けで戦ったこの五年、お手前方は一体何をした!? 御公儀の為に一度でも命を懸けた事がお有りかあっ!!」
局長…!!!(激震)
もうね…勇の言葉のひとつひとつに涙です(涙) 不思議な興奮がありましたね、この場面。 憎らしい言葉を吐く人間をやり込めた快感と、抗えない時代の波にいよいよ舞い込まれ取り残されていく悲壮感と、勇の心の奥底からの魂の叫びを聞いたような気がして、震えが走りました。 自分が隊士だったら、命懸けてもこの人についていきたい、そう思えました。
そして、興奮を鎮めるように低い声音で「行くぞ」と告げ、背を向ける局長。扇子を取り落とし、その場に膝をつく水戸藩士(名前忘れ)。そこに歳三が歩み寄り、扇子を拾い上げて渡しながらニヤリと一言。
「お望みなら、命の遣り取りの仕方お教えしますよ」
歳三、ナイスフォロー!!(…ってフォローになってないよ) 勇の渾身の一喝の後だけに、歳三の言葉が妙にサラリと聞こえますが、凄いこと言ってます(笑) 局長・副長のコンビネーションも見せて貰ったこのシーン、歳三的には、勇の一喝にちょっと自慢げにすら見えますね♪
それにしても、あの多摩の勝ちゃんが…金払いの悪い門人に「金の事は良いんです」と笑っていた大らかな、心優しくちょっと頼りなかった勝ちゃんが…にこにこ明るく笑っていた勝ちゃんが…人の命を奪う事を誰より嫌っていた勝ちゃんがこんな言葉を…!と思うと、ひどく切ないですね。
最近は、貫禄局長の中にはっきりと「勝ちゃん」が見えます。かつて歳三に導かれるままだった勇とは違い、心の奥深く閉じ込めていた本来の勇が表れてきているような気がして。やっと、一人の人間として上手く融合できたと言うか。 それだけに、ここまで意に沿わぬ事もあり、並大抵でない苦労や悲しみを乗り越えてきて、受け止めている局長としての勝ちゃんの言葉は、とても哀しく、そして誰よりも強い説得力がありました。
まあ、長々とややこしい話になってしまうのもアレなので、とりあえず…
香取慎吾の近藤勇で良かった!
と。ありえない位の感動を味わった場面でした。 本当にお見事!!
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