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2004/12/12(日)
最終回『愛しき友よ』感想@
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いつもの『天神川日記』に途中までしかUPできなかったので(未来日記が書けないので)、そっちにUPできるまではこちらに今週の感想を。
〜49話『愛しき友よ』感想〜
号泣一時間。
いつも一緒に観ていた母が出かけていたため、一人でじっくり鑑賞できた今回。 結果として、OP始まってすぐから泣くわ泣くわ…ほぼ一時間泣いていたので、頭が痛いです。 やはり、最終回は手強かった。 全話観てきて、ここまで泣いて胸が苦しくてどうしようもなかったのは、今回くらいなものです。 観終わって一番最初の印象は、確かに希望のある明るい空気もあったけれど、やっぱり悲しいじゃないか!という感じでしたね…(涙) 残酷なシーンもいくつかあって、立ち直れなさそうなほどの強烈なラストでした。
それでは、泣きすぎて全く考えが纏まっていませんが(筋も混乱してますが)、初見後の感想いってみましょう! 感想も今日がラストだよ〜〜(泣)
其の一、助命嘆願。
「俺は一人でも勝ちゃんを助けに行く!」
薄情者と罵りながら隊士達の元を離れる捨助。 新選組を抜けると言い出す尾形。 本当は誰よりも辛い気持ちを外には出さず、勝海舟に勇の助命嘆願をしに向かうと言う歳三。 勇が望むことをわかっているだけに、捨助のような直情的な行動を取れない歳三に、2話の勇が撃たれた場面ををふと思い出しました。
勝に助命嘆願するも受け入れられない。 新政府への不満等、一切の汚名・不満を背負って死ぬのが勇の運命との勝の言葉。 歳三がそれに納得できたとは思えない。 だけど、「どうせ死ぬ気なら、蝦夷へ」と言われた歳三は、勇の死を知りながら覚悟を決めて走り続けます。
其の二、愛娘の面影。
幽閉されている勇の元に、可愛らしいわらべ歌が聞こえてくる。 落ちてきたまりを拾おうとして現れた幼い娘に、勇は優しく微笑んで拳骨を口に…! ここへきてもう一度この芸が見られるなんて、嬉しいけれど、根の変わらない勝ちゃんと、余りに変わりすぎてしまった状況がより悲しい(涙) 幼い娘に、残してきた我が子の姿が浮かび、諦め悟っていた勇に、再び生きることへの執着が芽生えるこの場面、切なくも良かった。 あたたかかったです。
其の三、永倉。
勇が捕らわれたことを知る永倉。
「あの人の悪口を言っていいのは、苦楽を共にしてきた者だけだ。…俺だけだ!」
複雑な思いだよね。 だけど、近藤勇という人間に惚れ込んで長く運命を共にしてきた彼だからこそ言える言葉、感じる思いなんだろうな。 嫌いな訳がない。その勇の死…本当に、運命って残酷です。
其の四、原田。
泣けました…。 青空を仰ぎ見ながら「近藤さん…」、そしてその場所はいつぞやの…!! 13話で、皆が宿割りに悩む勇を助けるために、頭を寄せ合っていたあの場所だ。 そして見つける壁の落書き。 永倉・原田・藤堂・沖田・土方・山南(何だ、結局こいつら全員参加してたのか・笑)・井上…そして、
一際大きく書かれた力強い『近藤勇』の名。
涙が溢れて止まりませんでした(涙) 回想がないのに、リアルにあの日の皆の様子が浮かび上がってくるのが、切ない。 そわそわして「俺も書こっ!」な勝ちゃん、好きだったなぁ…。
そして、刑場に駆けつけ、捨助同様単身乗り込もうとするところを、なんと尾形さんに止められて。 諭され、「くそっ…」と呟く原田は、いよいよむしろの上に座った勇に、最後のはなむけの明るい言葉を送ります。 勝ちゃん、嬉しかっただろうな。 本当に、本当に、人生の最後に離れて言ったかつての仲間が戻って来てくれて、笑顔であんな最高の言葉を残してくれて。 振り返った勇の澄んだ笑顔、一生忘れられません。 原田も尾形さんも、笑顔で去っていきましたね。 彼らは未来がある。 それを感じて、悲しい中にも嬉しかった場面です。
其の五、つねさん。
勇との最期の別れは、刑場の柵越しでした。 ゆっくりと視線だけをこちらに向けて歩き去っていく勇の寂しげな顔。 常にあたたかな愛おしさを感じさせてくれる、春の空気のような夫婦、大好きだったのに、こんな別れは残酷すぎる。
「近藤勇、よく戦いました!」
音五郎さんやふでさんの言葉に続いて、人々が口々に勇を讃える場面、勇の失望に憔悴しきった姿が辛いけれど、少し安心した。 誰もが皆、新選組を逆賊だと思っている訳ではないのだ。
そして、最期の勇の姿を、つねさんは涙を流さずに見守るんですよね(涙) ふでさんは泣いているのに、つねさんは近藤勇の妻として、夫の姿を、決して罪人として死んでゆくわけでないという信念を持って見守っていたと思います。 気丈な素晴らしい妻・つねさん。内心はどれだけ悲愴だったんだろうか…
其の六、総司とお孝。
どうして、最後の最後にこんな悲劇が用意されてしまったのか。 お孝の死は、眼を疑うほどに衝撃的でした。 死ぬ前に一瞬、剣豪としての沖田総司に戻るのは良かったけれど、総司の恋はいつも悲しい結末を迎えるんだね…(泣) 血だまりの中を這う、一匹の小さな命。 お孝に教えられたことを思い出し、そっと蟻を救ってあげる総司の空ろな表情が…!!! 一人で死に行くんだね、総司。 どうして、三谷さんは総司にこんな寂しく残酷なラストを用意したんだろう。
其の七、捨助の最期。
扱うのが難しいオリジナルキャラでありながらも、決して憎めずでしゃばりすぎず、それでいて強烈な存在感のあった、世間知らずのお坊ちゃま・捨助。 ああ、彼の役割はこういう所だったんだと、最後の最後に感じました。
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