|
2006/01/10(火)
悪猿は天竺を目指す。
|
|
|
今季本命ドラマの『西遊記』が始まりましたね〜。 なんでも、初回の視聴率がかなり高かったとか(29.2だっけ)。 組!を愛するものとしては、視聴率で判断できるものなんてごくわずかなものだと断言できるんだけど(今年の大河初回も低いらしいし)、それだけ関心の高いドラマに慎吾君が出ているんだなーと思うと、やっぱり少し嬉しい気もする。
そう、お正月の続編からこっち、リアルタイム並に『新選組!』熱に浮かされている私としては、時間を空けずに始まったこの『西遊記』の孫悟空バージョンの慎吾君に、正直なところあまり馴染めず、組!引きずって観てしまいそうだな〜(汗)と心配だったんだよね…。 だけど、実際に観てみて、ちょっと反省というか、納得。
「孫悟空」だったよ、完全に◎
うーーん、これはもうホント、半端な人材じゃ務まらないというか、香取慎吾という役者だからこそなせる技だよね。 本っっ当に振り幅が広すぎる、慎吾君。 引きずるも何も、一時間半、一度も「近藤勇」を思い出させられなかったよ。 それどころか、あまりのテンションの高さと喚き具合に、慎吾君贔屓で見始めたことも忘れて、「孫悟空うるさいよー」と、ちょっとウザキャラにすら思えてしまったり(笑) 実際、ウザイと思われるくらいのテンションで演じてるんだろうけれど、なるほど、あれじゃあ声も嗄れるわけだ(汗)
で、やかましすぎる孫悟空なんだけど、緩急ハッキリしてて、決めるところは決めるという感じがイイ◎ 何かね〜、想像してたのとはちょっと違うんだけど、すごく好きになったよ、この香取慎吾君の孫悟空。
破門されて居場所がなくなって、自分の巣(幽閉されてた岩の所)に戻ってきて、「孫悟空様のお帰りだぞ!」と声を張り上げるんだけど返事が返ってくる筈も無くて、「ケッ!」と叫んで荒っぽく寝そべるところが好き(←ピンポイント)。
あと、回想シーンの、お師匠様との出会いの場面。 あの場面はすごく良かったなぁ…。 あれがなかったら、ちょっと好きにはなれなかったかもしれないんだけど、三蔵の手に触れて「あったけえなあ…」という所から、「なまか、大丈夫…」と反芻するところの、安堵したような笑顔までの、あの一連のシーンが表情も演技も画面的にもすごく良かったんだよね。 単なる暴れ猿・孫悟空というキャラクターから、心の中に空いていた穴を埋める何かを見つけた孫悟空、という一人の人物としての、説得力のある場面だったと思う。
荒々しくやかましく、ちょっと自分勝手で単純で、でも「寂しさ」を心の中に抱えている孫悟空、可愛いなあ◎ あとは、もうちょっと、怒鳴る場面を抑え気味にしてもいいかも。 組!の時に原田を演じてみたいといっていた慎吾君、今回の孫悟空はちょっとそれに近くて、演じてて楽しいんじゃないのかな?
深津さんの三蔵はね〜、すごく綺麗で品があって、今までのイメージよりもちょっと頼りなげな三蔵法師ですごくいいと思うんだけど…。 どう見ても、普通に女性にしか見えなかったのが、個人的には今ひとつ…だったかも(汗)
孫悟空が「坊さん」だの「くそ坊主」だの言う度に違和感あったもん。 どう見ても、綺麗な尼さんじゃないか…って(笑) 話し方とか、それに外見も小柄だし、メイクも普通に女優さんメイクだしね。 多分、こんなところにこだわってるのって私くらいかも…少数派なんだろうな〜(汗) でも、孫悟空との師弟関係は本当に良かったよ!
河童沙悟浄のうっちゃんは、なんか自然にハマってて、文句なしだった◎ 子豚の伊藤くんも、近頃何かとよく見るな〜と思いながらも(電車男に喜三太に…)、情けなくて可愛い猪八戒がよく似合ってたね。 凛凛がとってもキュートで、孫悟空とのシーンはすごく好きだった◎ 彼女が孫悟空のヒロインなのかな?(よく知らない)
あと、大倉さん!!! どんな役で出てくるのか全く予備知識がなかったから、思わず吹き出したよ〜(笑) まさか、局長不在の折に切腹する羽目になった哀れな河合さんが、こんなところで局長に再会するとは…! もーダメ、河合さん出てくるだけでおかしいんだもん(笑) 孫悟空に手を焼いてる感じがありありな、ちょっと俗っぽい老子役、面白いなあ◎
そうそう、冒頭で木村君との対決がくるとはねぇ。 八犬伝を見た後なので、悪役をやるなら、あの素敵な顔に、どぎつい悪役メイクを凝らしても面白かったんじゃないのかなーと思った。 見るからに、凶悪そうで強そうで、不気味そのものな悪役木村さんもせっかくだから見てみたかったな。 それにしても、すごいよね、この競演って◎
という感じで、またもダラダラ書いてしまいましたが、『西遊記』面白かったです♪ ファンタジーは一歩間違えると絶対にハマレなくなってしまって、ちょっと寂しくなるタイプなんだけど、今回は思ってたより素直に世界観に溶け込めた感じ。 やっぱり、慎吾君の力かな…。 改めて、これがあのかっちゃんを演じてた人と同一人物だなんて思えないもんね(汗)
でも、作品としてひとつだけ言わせてもらえれば、もう少し古代ファンタジーっぽい映像にしてみても良かったんじゃないかな?? わずかにセピアっぽくしてみるとか、粗めの映像っぽくしてみるとか、中国っぽさを前面に押し出してみるとか、何かそういう新鮮味が欲しかったかもしれない。 壮大なロケや映像も売りの一つである割には、砂漠シーン以外ではあまりそういうのを感じられなかったような。
次回も期待してます♪ …次回は感想ちょこっとにしとこう…どうしても長くなるからな〜、私って(汗)
|
|
|