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2004/10/27(水)
the Resistance.
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ドアを開けて入ってきたさなっちヒットラーが、ハンチングを被り、ジャケットの襟を立て、ボタンを締め、ピシッとした姿勢でカツカツカツッ...とブーツの音を立てて歩き、ソファー(稽古場では椅子)に座る。 その姿がまるで"レジスタンス"のようだと、九二先生と佐藤さんは言いました。
【レジスタンス】第二次大戦中ナチス・ドイツ占領下のフランスをはじめとし、ヨーロッパ各地で組織された地下抵抗運動
そう、自由と解放を目指しヒットラーに抵抗した運動のこと。 ヒットラーを演じているはずのさなっちの姿が、対ヒットラーに見えてしまうとは一体どういう事なのか?つまりは、視覚から入る人の感覚・意識・想像ってとても凄い事なのだと思い知らされます。
舞台とは、ただ役者が演技をすればいいというモノではなく、セット・照明・音楽・衣裳・メーク・大道具・小道具など、その全てがピタッと重なり合った時に、役者の演じる役はその時代(背景)の中に生きる事ができるのです。
さなっちは『蜜の味』で黒人のボーイという水兵を演じました。もちろん髪も顔も黒くし、誰もが想像するであろう黒人特有のリズミカルさを出す為に軽やかにステップを踏むシーンもありました。それによって客席にいらっしゃるお客様の目には、大きな違和感を与える事なく"黒人の水兵のボーイ"を受け入れて貰えるのです。
視覚は大事。でも中味はもっと大事。これからが楽しみな、さなっちヒットラーでした。 …って事で、毎度毎度エラそうな事ばかり口走る管理人デシタ!オマエは何者じゃ?
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