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2006/08/29(火)
人恋しいそんな今日この頃、綴ってみたわこの想い。
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「小さな奇跡を起こしたい、僕の祈り。」著:香坂 亮
会いたいな。たった一人のあの人に。
(会いたいな。たった一人の貴方に。)
二人の人(もしくは複数の人)がそう強く思った時にだけ
神様は気紛れを起こすのだと思う。
どちらか一方だけの想いでは、神様は気紛れを起こさない。
会いたい人に会えないのは、あの人が僕を必要としていないから。
それはもう・・・ずっと昔に分っていた事。
あの人が待ち焦がれていたのは 僕じゃない。
あの人の傍に居き あの人を抱きしめたい気持ちは
きっと誰にも負けない。誰より一番僕があの人を想ってると思う。
だけどその想いは あの人には重荷でしかない。そう分ってたから。
だからそんなに離れていない場所から見ていただけ。
あの人の想いの強さを見ている事しか出来なかった。
けどそれだけいい。それだけで良かったんだ。
あの人が求めているのは 僕じゃない事は直ぐに分ったから。
あの人は恋焦がれて その人だけを待ち焦がれてたんだ。
だけどその人は来なかった。
何日も何日も待ち続けていたけど 其処に誰かが来る事は無かった。
裏切られたのかな？その人はあの人の事好きじゃなかったのかな？
うぅん僕はその人が どんな人なのかを知らない。
何処の誰かも知らない。
知ってるのはその人の事を話す時に あの人が見せた悲しげな笑顔だけ。
ただそれだけを知る僕が分るのは
あの人がそこまで想える人だって事だけ。
悲しかった。切なかった。喉が裂けるまで叫びたかった。
どうして僕じゃないの？どうしてその人じゃなきゃダメなの？って。
僕を呼んでくれたら 直ぐにだって貴女を抱きしめたのにって。
涙は枯れない。涙は枯れてくれない。
その慟哭が貴女に届く事も・・・無かったんだ。
色を無くしてく貴女の瞳を覗き込んで
自分の存在を教えようとしたけれど 貴女の瞳が色を取り戻す事は無かった。
僕が初めてあの人に触れられたのは
あの人が心を無くしたその瞬間だった。
あの人の世界から光が消えた瞬間だけだった。
何時だって 貴女を呼ぶと 止まったはずの涙がまた溢れてくるよ？
僕が生き続けている以上 この涙が枯れる事はないんだ。
そう枯れてくれない。
届く事無く 掻き混ぜられただけの想いが 僕の中でまだ消えない。
後で知った事実に 僕は全てを憎んだ。全てを恨んだ。
人を憎んだ。殺したいほどに憎んだ。そして羨んでしまったんだ。
僕の中に黒い物が 止め処なく広がっていって 僕の全てが闇に支配された。
その中であの人だけが特別に色褪せない 他に支配されない存在だったんだ。
黒く変わってしまった僕の全てを 君に見られたくなくて
最低なやり方で君を突き放した。何を如何言ったのかもう覚えてない。
最低かも知れない。自分の言った事の欠片も思い出せないんだから。
それでも夢に見る事はあったよ だから君を傷付けた事だけは覚えてるんだ。
あの時の君の 本当に悲痛な顔が今でも忘れられない。
うぅん忘れたいわけじゃない。
ゴメンネ？自分の為に謝ってる様にしか聞こえないかも知れけれど
僕は君に謝りたいんだ。本当に。心から。ごめんなさいって。
会いたいな。たった一人の君に。
(会いたいな。たった一人の初めて出来た友達に。)
たった一人分の 僕だけの思いだけれど・・・
神様どうか 気紛れを起こしてくれないかな？
かけがえの無い 小さな奇跡と呼ぶ ほんの少しの気紛れを・・・。
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