インド日記
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2004/08/18(水) 巨匠の歌声
昨晩はいいカッチェーリ(プログラム)を聞くことができた。
今年パドマブーシャン(日本の文化褒章ようなもの)
を授与されたマドゥライ・シェーシャゴーパーランさん
のカルナータカヴォーカルだった。
その歌声は天に届きそうなくらい声量があって、
アカーラ(ラーガ、メロディーをアの音だけで歌うもの、
こぶしとは違うがバイブレーションで表現する点は似ている)。
は何時間でも続けられるくらいバリエーションがあって、
どれだけ舞台を踏んできたか、その人の歴史を見る思い
だった。彼は、ハリカタ(音楽を知らない人たちにも
わかりやすく、いろいろな話を交えて歌う吟遊詩人のようなもの)も本業なので、表情も豊かというユニークな
歌い手だ。
彼を囲むオーケストラ陣(ムリダンガム2人、バイオリン、
タンブーラ)がまたいい雰囲気に盛り上げていた。
その半円がドームのようになり、野外(寺)にもかかわらず
なかなか音響もよく、音が心地よく広がっていた。
余談だが、ムリダンガムの人は高齢のベテランで、
なんとも福福しい顔でえもいわれぬ笑みを浮かべていた。
彼と歌い手と、ごく少数の観客にしかわからないような
複雑なリズムが入ると、顔を見合わせてはニコニコ
としていた。伴奏陣と歌い手が同レベルで、なおかつ
お互い尊敬しあっているというのがとても重要だ。
最後に、ハヌマーンのお寺に敬意を表して、ラーマーヤナのシュローカのハヌマーンの件を歌ったのはしみじみよかった。


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