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2005/01/24(月)
ティヤーガラージャアーラーダナー(慰霊祭)
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ティヤーガラージャはカルナータカ音楽(南インド古典音楽) でおそらく一番人気の高い作曲家だ。作曲家といっても同時に 詩人であり、人々に尊敬される聖人でもある。 彼の慰霊祭は毎年この時期、ここタンジャーウール近郊の ティルヴァイヤール(私の学校のある場所)をはじめ 世界各地で南インドの人々を中心に行われている。 この時期ばかりは田舎のこの町にも、世界各地から ファンが来て、大変な人ごみになる。 ティヤーガラージャは690曲のクリティ(音楽形式の名) を残し、それらは主にテルグ語で書かれているが、どの歌手の コンサートでもいつもトップの頻度で歌われている。 そしてパンチャラトナクリティ(5つの至宝) と呼ばれる5曲セットのグループクリティが大変有名で、 これらは慰霊祭でよく歌われる。 ティヤーガラージャの信仰していた神様はラーマ つまりヴィシュヌ神の化身で「ラーマーヤナ」の主人公だが 彼の曲はほぼラーマについて歌っている。 その時代は信仰心から自然に曲と詩を作り出すのが普通 だった。 彼と同時期の18世紀半ばに、タミルナードゥー州のティルヴァールールという同じ場所に生まれたムットゥスワーミ・ディークシタルとシャーマ・シャーストリ、それぞれすばらしい特徴のある曲を書いているので合わせて3大楽聖と呼ばれている。
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