インド日記
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最新の絵日記ダイジェスト
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2005/02/23(水) 季節便り
雨が降らないので道が乾燥し、砂埃が舞っている。
家のの中に少しずつ砂が入ってくるので、綺麗に掃除しても
2,3日もすると本や食器にうっすらと積もってくるのが悩みの種。カーヴェリー川は干上がっている。今は水源地のある、カルナータカ州から水を流してもらえないらしい。
去年の6月半ばからこちらにいるわけだが、南インド、タミルナードゥー州に限って言えば暑い時期が圧倒的に占めている。12〜1月は涼しかったがもう去年の夏と同じ気候だ。
以前、冬にデリーに行ったときはダウンジャケットを着ていたことを考えると、同じ国とは思えない。
ただ、夏と少し違うのは、夜中から朝方が少々涼しいので、日中の高温との温度差で朝、濃い霧が立ち込めている。向かいの家が見えない。

ここでは動物が非常に身近にいる。代表的な動物は牛だが、牛車を引いている牛はたいてい角が長くて上を向いているのが多い。たまに下を向いているのもいる。乳牛は日本にいるのと大して変わらない。子牛があとをついているのはかわいい。
他にも牛にはいろいろある。水牛はひづめがすごく大きくて平たい。体も横に大きくて、のしのしと歩いている。水牛はひげがたくさんあってディズニーアニメのようにキャラクターにすると
おじいちゃんという感じだが、子水牛もひげがあるので笑ってしまう。
ここで目を楽しませてくれるのはいろんな鳥。カラフルな鳥はさすがにあまりいないが千鳥(絵の)にそっくりな鳥や、尾っぽが2つに分かれている鳥、緑のインコ、青い鳥など。
青い鳥は、私の部屋のキッチンから見える電線によく止まっているのだが2羽以上で見たことがない。学校に行く途中にも青い鳥スポットがあって、時々さーっと飛んでいくのだが、やはり一羽だ。形はかわせみのよう。
写真はまだ川に水があった時の、水牛の沐浴。

2005/02/17(木) インドの子供たち
インドの子供たちは親の階級によって、生まれたときから天と地ほどの差がある。まだ4歳にも満たないような子を大道芸で、親が肩に乗せて立たせたり、踊らせたりするのをよく目にする。5,6歳から花売りとして生計を支えている子は珍しくない。今は貧しい家庭の子でもかなりの子たちが学校に行っているものの、レストランなどで働く子達は減らないようだ。そしてみんな熱い道路でもサンダルさえ履かずに歩いている。片や恵まれた子達は説明するまでもない。また、子供たちは弟妹の面倒をよく見る。妹をおんぶしながらクリケット(危ないが…)、学校に行くときにお兄ちゃんは妹を自転車の後ろに載せて送迎。自分が
遊びたいときでも下の子の手を離さない、など。
見ていてほほえましい風景だ。

写真は団地の階段の踊り場で、ままごとをしている子達。

2005/02/16(水) ナーラーヤナ・ティルタ慰霊祭2
今日も学校がひけると速攻会場に行く。
私はスクーターだから小回りがきくが、他の生徒たちは
なかなか来ないバスを待ったり、歩いたりしなくては
いけない辺鄙な場所だ。そこになんと、カルナータカ音楽界
スーパースターの1人ウンニ・クリシュナンが歌いに来る
という。彼はつい先月も、ティヤーガラージャ慰霊祭に
歌いに来たばかり。超売れっ子(もう40近いと思うが)なので、バンガロールから夜行列車で来て、また泊まらずに夜行列車で帰るというハードスケジュールだ。
大御所が歌っているときでも、彼が到着すると、みんなそっちを
見てしまうのでアイドルも大変だ。彼の公演は都会で何度か聴いているものの、ローカルな場所のほうが本人もリラックスしているようで、よい演奏を聴くことが出来た。
そしてそのあと、白いコスチュームに身を包んだ
グループが登場(写真)。プログラムにはバジャンと書いてあるが、?と思っていたら、タブラとムリダンガム両方あり、
メインボーカルの人はハルモニウムに大きいターバン。
コーラス隊はネルー帽というのか、あの前と後ろがとがっている
帽子。彼らはれっきとしたタミルナードゥー州出身だが
どことなく北インドの風貌を感じさせる。先祖はマラーティー
州の出身らしい。歌ははドゥルパドもあり、すごくよかった。
MCに説教を入れ、さりげなく啓蒙する。
メインボーカルの人のインパクトが強くて忘れられない。

2005/02/15(火) ナーラーヤナ・ティルタ慰霊祭
ここタンジャーウール近郊は多くの伝説的作曲家(楽聖)を輩出しているため、その慰霊祭が多い。
さまざまな音楽家が訪れ、その作曲家(楽聖)のナンバーを歌う。ティヤーガラージャの慰霊祭は世界的に有名だが、彼より
1世紀以上前(17世紀前半)に活躍したナーラーヤナ・ティルタの慰霊祭は、知る人ぞ知るひっそりとしたものだった。
この地の識者たちが苦労してスポンサーを見つけ、毎年行っているらしい。
でも、彼の偉大な作品、舞踊劇「クリシュナ・リーラ・タランギニ」(直訳すると「川でのクリシュナの遊戯」)は
非常に有名で知らずに見ている人も
多いかと思う。バラタナティヤム劇の十八番の一つといえる。
ヴィシュヌ神のアヴァターラ(10化身)の話に始まり、
最後ルクミニとクリシュナの結婚で終わる、長編劇だ。
彼はまた、かの有名なジャヤデーヴァ(12世紀)の
生まれ変わりと言われている。
ジャヤデーヴァの「ギータ・ゴーヴィンダ」はアシュタパディとしてインド舞踊で人気のある作品だ。
昨日は式典のあと、珍しいバジャン、ナーマ・サンキールタナ
を聞くことが出来た。これは神様の名をメインヴォーカルが
唱えたあと観客が繰り返すというもの。
最初「ラーマ、ラーマ、ラーマ・・・・・・」と
言っていたので、まさか1000回唱えるというものか?
と思っていたら次々にいろんな曲を披露。
全国ラジオ放送局も来ていて、「カニヤークマリからカシミールまで放送されるんだ」と主催者の人が誇らしげに言っていた。

写真はそのお坊さん兼歌手たちのバジャンの様子。

2005/02/11(金) おばさんは見た
この学校には女生徒が60人くらいに対し声楽の先生3名、
バイオリン1名、ヴィーナ2名タミル語1名、英語1名が
教えてくださっている。男子生徒は30名くらいに対しタヴィル(打楽器)の先生が1名、ムリダンガムが1名、ナーダスワラムが
1名。
私の知っている限り、女生徒の平均年齢は22歳くらい、
男子生徒は16歳くらいだ。なぜ男子の方が若いかというと、
女生徒はプロになるためとは限らない(MAに進学するや先生に
なる人が多い)ので大学を一度出た人や結婚した人も入学
できる。
だが、男子生徒はこれで今後食べていく人が多いため
技術を身につけるのに、13歳くらいから入学できるらしい。
タミル地方ではマンガライサイ(縁起のよい音楽)といって、
イベント、結婚式などではナーダスワラムとタヴィルの楽隊が
しばしば活躍している。
通常は男女別々の校舎なのだが、今は男子の教室が工事中につき一緒の校舎にいる。
最初、小学生?と思うような子がいたのでびっくりしたが
リズム感がものすごくよくて、後は体が大きくなれば
タヴィルを楽々打てるようになるのではないかと思う。なんと
言ってもスタミナが要りそうな楽器だ。
ところで、彼ら(男女は)はほとんどお互いに目をあわさないし
喋らないが、時々ラヴレター事件とかある。もらった女生徒がそれをビリビリに破って、先生に見つからないように捨てているのを私は見た。

写真は八百屋の屋台。

2005/02/08(火) 環境問題
この音楽学校は大学と同じ学位を取れるとはいえ、特殊な技術(音楽)の授業が中心なので履修科目の種類は少ない。
だが突如、今学期だけ環境問題の授業を必修で受けることになった。これはNSSと呼ばれる(国に貢献するかわりに
単位をくれる)授業の一部で、他に「10日間お寺のお掃除キャンプ」というのもある。
その環境問題の教科書だが、にわかに化学記号や元素の
英単語に四苦八苦している。

インドには素晴らしい点もたくさんあるのだが、
これだけは直した方がよい、というのが
「どこにでもごみを捨てる」という習慣だ。
これは都市以外はゴミ収集車が来ない、またゴミ箱が
あまり無いというのが原因だと思う…。
川の汚染や排気ガスは他の東南アジアの国々と同じく、
深刻な問題。マドラスの川の臭いは筆舌に尽くしがたい。
ここのカーヴェリー川は、幸いそれほど汚れていないようで
ほっとした。

2005/02/06(日) 季節感
学校に行く途中に広大な田んぼがあるのだが
先週いっせいに稲刈りをし、今は脱穀が終わろうとしている。
機械がある家は稀で、だいたいはザルで、昼夜問わず
膨大な籾をふるって落とす作業をしている。
その籾がらが道路中に積もり、トラックやバスが通るたびに
舞い上がり、スクーターに乗っている人は一瞬
前が見えないほど籾が飛んでくる。それが結構痛い。
今週は町にスイカ屋が現れた。今(2月)は季節で言えば冬
まあ温度的には夏なのだが、去年の真夏(7〜9月)には
一回もお目にかからなかったので疑問に思った。
あまり暑いとだめなのかもしれない。
と言うことでいろんな季節が感じられる今日この頃だ。

2005/02/02(水) 結婚式2
象徴的な物を持って新郎の周りを回っていた
ひとたち。
赤い水に緑の植物(これがよくわからない)
は、悪い視線から(嫉妬とか)守る象徴、
スプラウトのようなものは、家族の繁栄を願う象徴。

2005/02/01(火) 結婚式
インドでも最近は、伝統的な結婚式(聖火を焚きその周りで
僧侶を呼んで儀式をする)は家族のみで済ませ、
大きいホールで人前式をすることが多い。
ホールのデコレーションは専門家いるのだが、
とにかく華やかに、キンキラに飾る。
後方には嫁入り道具の台所用品一式が飾られていた。
会場内にはモニターが設置され、式の様子が放送される。
新郎新婦の姿は伝統的なもので、首に何本も花輪
をかけるのでおそらく1〜2キロになると思う。
汗をたらしながら、挨拶をしている姿はかなり
大変そうだった(新郎のみ、一度お色直しをした)。
この式では1000〜1200人の参列者があった。
新郎の父が弁護士で母は村の出身なので
参列者はバラエティに富んでいた。
どの人も式の後はミールス(南インドの定食)
を振舞われるのだが、押すな押すなの人ごみで
私は結局食べずに帰ってきてしまった。
写真は新郎新婦。


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