インド日記
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2005/03/28(月) 若いアーティストたち
今日は学校主催の恒例音楽祭だった。
外から、新進気鋭のアーティストから大御所まで招聘し、生徒に一流の演奏を聞かせてくれる(見せてくれる)というものだ。ありがたいのだが、如何せん暑くて、日中は参ってしまった。

3つ続けて低年齢だが、才能あるアーティストたちを見ることが出来た。

一つ目は、うちの学校の男子生徒(14〜16歳)によるタヴィルとナーダスワラムの演奏。プロ顔負け(あとは体格だけ)の迫力でかなり感動した。このマンガライサイ(縁起のいい音楽として、結婚式やイベントの最初を飾る)は、かなりかっこいい。

二人目はバラタナティヤムの伴奏、ナットヴァンガムでおそらく
12〜3歳。普通はダンサーのグル、またはダンスを熟知した人が演奏するものなので、半信半疑で見ていたがミスなし(たぶん)で2時間近く、余裕で叩いていた。

三人目はフルート。大御所のフルート奏者の孫でおじいちゃんの補佐、およびソロもこなしていた。フルートはとても難しい楽器だと聞く。この子も13〜4歳くらい。

メインは大御所の国宝級、T.V.シャンカラナーラーヤナンの
声楽で、すばらしいのは当然、と言う感じだった。
私たちの先生たちも、相当な腕前なので、すごいなあといつも羨望のまなざしで見ているが、今日はその先生たちが若輩に見えるほどだった。

2005/03/27(日) 花売りの少年たち
いつも買い物をするスーパーから出てくると
大体、「花買ってよ」と1人か2人、子供が声をかけてくる。
9ヶ月近く、同じような生活パターンを繰り返していると
顔見知りになって、多少は情が沸くのだが、私もいつも花が
必要なわけではないのでたまにしか買わない。
そのうち一人の少年に兄貴分がいることがわかった。
二人で連携して主要な場所で花を売っているらしい。
というのも、たまたま駅に人を見送りに行ったときや自分もどこか行くときに必ずその兄弟のどちらかに会うからだ。
2ヶ所ならまだ不思議はないのだが、離れたガソリンスタンドや
お菓子屋の前でも会うことがあり
2人しかいないし、タンジャーウールもそんなに小さい町
ではないので、ちょっと不思議に思った。

写真はトリチーのロックフォート寺院。

2005/03/24(木) 名コンビ
と言っても学校の友達なのだが、3年生に
私の笑いのツボにはまる二人がいる。
暗い気分のときでも、彼女たちが話しかけてくると
なんだかほっとする。名前がピッチャンマルとラジ。
いつも「ぴっちゃん丸とラジニ」と頭の中で思っている。
〜アンマルは女性の名前によくつくもので
由緒正しい名前なのだが。。。。

月例テストのとき、大きい声では言えないのだが
生徒たちは先生の目を盗んで、答えを教えあっている。
もちろん正式なテストのときはしない。
教えあうと言っても、記号でない限り、複雑な答えはどうしても
口パクくらいではわからない。
だが、この二人にかかると、信じられないが
正確に曲の名前とかわかってしまうのだ。
すごい以心伝心。その様子が本当に可笑しくて、お気に入りの
二人だが、もうすぐ卒業してしまうので寂しい。
一人はマドゥライ、もう一人はチェンナイの教師養成学校
に進んで将来は音楽の先生になる、予定。

2005/03/23(水) 政府からの寄付
先日、たくさんの楽器(ヴィーナ、タヴィル、ムリダンガム
ナーダスワラム、シュルティボックス)が学校に届いた。
学校の備品にしては、数が多すぎるし、置く場所がない
だろうと思っていたら、これはローカースト(低階級の)
生徒たちに無料で寄付されるとのこと。
ここは政府の管轄の学校なので、授業料も安い上、
環境に我慢さえすればただ同然で寮に入れる。
それでも、なおかつ里帰りをするときの電車代やバス代、
おやつを買うお金、電話代などを捻出することができない
生徒たちがたくさんいる。
楽器を買うなど夢のような話だ。こういう学校で勉強
ができること自体がかなり恵まれているとさえ
感じる。
かたや、お金持ちのお嬢様たちはここの学校に入ることは
あまりない。都会の有名大学でも同じコースがあるからだ。
ただ、都会だと住居代、もろもろの雑費がものすごく
かかる。
この学校で、カーストの差を感じることは
あまりないし、外見からではあまりわからないが
ブラーミンの子達が誰、というのを知ったあとでは
やはりなんとなく違って見えてしまう。
ちなみに私は「その他・アウトカースト?」に属する。

この楽器の授与式で、「低階級」と公認されて
いる子達が全校生徒の前でわかってしまったわけだが、中には
あまり嬉しくなさそうな子もいたり、嬉々としている子も
いて、複雑だった。

2005/03/20(日) 課外授業2
以前、カーヴェリー川の汚染を見に行くのに
環境科学の授業の100点中25点が含まれる
と書いたが、他にあと4つのツアーがあること
を知った。つまり1日につき5点。厳しい。
今日は砂糖工場。タンジャーウールからそれほど
離れていない場所に、またバスで行く。
砂糖キビを積んだトラクターがひっきりなしに入荷
のため行き来し、それを砕く音と工場の中の
甘ったるいにおいで、気分の悪くなる人が続出した。
砂糖工場は砂糖キビを煮詰めるのと、かすを
灰にするため、ずっとごうごうと焼いているので
非常に暑い。外には黒煙がもうもうと立ち込めていた。
工場というものはどれでも公害を出すものだとよくわかった。
それに乗っかって、わたしたちは生きているのだから
文句は言えないのだが。
最初にカラメルのようなもの、三温糖、だんだん白い砂糖と
釜ごとにだして味見をさせてくれるのだが、さすがに白い砂糖
を食べたいとは思わなかった。

砂糖キビのジュースを手作りで最後に振舞ってくれた。
ショウガとレモンが入って美味しかった。
しかし露店のこのジュースは飲まないほうがいい。

2005/03/19(土) コンペティション週間
朝、同級生からメールが来て、今日は歌のコンペティション
だと知った。この学校に限らないらしいが、年に一回
このような行事があるらしい。出なくてはいけないのかと
思って参加したが、希望者だけだった。
来月行われる、実技試験のリハーサルということも兼ねているらしい。先生3名を前にして歌うのは緊張する。

コンペティションの内容は、てっきり学校にある
学科のものだけだと思っていたら、歌と楽器、ダンスのほかに
料理、タミル語スピーチ、英語スピーチなどもあった。
料理の材料は生徒持ちというのに、多くの生徒がエントリー
して、朝早くから教室でスナック類を作っていた。
学校で料理しているのを見るのは不思議な気がした。味見は先生たちだけ。

インドはコンペティション好きなのか、テレビでも
少なからず目にする。

2005/03/16(水) 歯医者
今まで何とか大病もせず、病院のお世話には
なっていなかったのだが、つもりに積もった
疲れと肩こりから、歯を中心に顔が痛くなってきた。
前に肩こりから親知らずが疼くことはあったので
そのようなものだろうと気楽に思っていたら、どんどんどんどん
痛くなってきてもう眠れない。日本に帰るまで歯医者に行きたくない一心で
痛み止めを毎日飲み続けて我慢していたが、
身の危険を感じて、とうとう地元の歯医者に行った。
日本と変わらない設備の診察台で、衛生面は信用できそう
だったし、先生も女性でなんとなく安心。
私の口の中を見て、金属の「かぶせ」がビューティフル
と何度も言っていた。日本の歯医者の技術はやはり
進んでいるのだろう。痛いところはずいぶん奥だったため
指で指してもわかってもらえなかったら、ここか?
とミラーでガンガン叩き始めた。痛い。
いろいろ説明してくれた結果、日本に帰る予定があるなら
そっちで見てもらったほうがいい、と言う結論に。
結局、化膿止めなどの錠剤たくさんもらって帰ってきた。
インドの錠剤は黒×ピンクなんていうカプセルもあるので
あまり飲みたくない感じだが、痛みが退くなら何でもいい。

2005/03/12(土) Chidanbaram Natyanjali
チダンバラムのナティアンジャリは、3月8日のシヴァラトリ
(シヴァの夜)に合わせて開催され、5日間インド各地から
ダンサーが集まる大イベントだ。他にもタンジャーウール
クンバコーナムなどのシヴァ寺院でも行われる。
朝タンジャーウールから、4時間半かけてチダンバラムに行き
夜中の10時半から11時まで踊らせて頂いた。
久しぶりに踊らせていただくのがこんな大舞台で
緊張を通り越して、なんだか夢のようにあっと言う間に
終わり、夜中の1時にバスに乗り、朝これを書いている。

出演者には有名ダンサーもちらほらいたが、子供のグループ
が目立った。これが上手いの何の。5歳くらいから一人前に衣装
をつけて堂々と踊っているのを見るとため息が出る。
写真は、舞台袖から子供のグループを撮ったもの。
笑顔で出番を待っているのがすごい。

2005/03/11(金) そしてこれが同級生たち
真ん中にいるのは先生、私は写真を撮っているので
もちろん入っていない。

2005/03/10(木) 課外授業
前に書いたように、ここは音楽学校にもかかわらず、環境科学という科目を履修しなければならない。その一環でカーヴェリー川の汚染を見るというツアーにつれて行かれた。行きたくなかったが、100点中25点をくれるという。

炎天下の中、学校のあるティルヴァイヤールから約38kmのところにあるダム、カッラナイという場所に行った。
道中、皆は箸が転がっても可笑しい年頃なので、バスの中でも笑い声が絶えない。
今は川にほとんど水がない時期に入ったので、川底のごみがよく見えた。水溜りには魚が泳いでいて、魚採りを生業とする人たちが網を放っていた。写真はその魚採りをしている人をモチーフにした像。なぜ青いのかは不明。

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