インド日記
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2006/01/21(土) 音楽祭
 音楽祭というのは語弊があり、本当はティヤーガラージャ慰霊祭という。わかる人も少ないかと思うが、南インド古典音楽を代表する作曲家であり、聖人。


 そのティヤーガラージャが祀られている地で主に南インドの各州津々浦々から、音楽家という音楽家、愛好家が一同に会し、大演奏会が繰り広げられる。その数たるやすごいもので一日60〜70グループが演奏するため、若いまだ未熟なアーティストは10分、熟練した先生レベルは15分、有名歌手、演奏家は20分〜25分。

 歌手、演奏家の見本市という感じだし、皆社交に忙しい。本来の目的はティヤーガラージャの慰霊なのだが…。この作曲家は人間(パトロン)を褒め称える曲を拒否し、例えマハーラジャの頼みでも断ったそうだが、今の音楽家たちはどうかな〜と思ってしまう。

 それでも皆非常に真摯に鍛錬して20年、30年技を磨いているのだから素晴らしいと思う。

 中日はメインの合唱(5つの至宝と呼ばれる5曲を全員で歌い、演奏する)では、今回きちんと歌う側として参加でき、場所を変えて大規模、小規模と3回も歌えたのでかなり心が洗われた。

 また1年音楽をがんばれそうな気がする。

2006/01/16(月) ポンガローポンガル!
 ポンガルはお米で作ったポリッジ(塩味と甘いのとある)。ポンガルというお祭りは太陽の恩恵に感謝し、家の外(太陽にあたる場所)で調理する。ありとあらゆるこの季節の野菜で作った炒め物も作る。今回は3軒でご馳走になった(もうさすがに見たくない)けど、微妙に味が違っておもしろい。

 写真はその風景。こういう伝統も集合住宅などではできないし、減ってきているらしい。ポンガローポンガルという意味は、ポンガルが増えている(ぐつぐつ煮えてふきこぼれる様子のことだそう)。

 どの地域でもスピーチ大会やら、コーラム(家の紋の前に描く吉祥紋)大会とかでにぎわっていた。

 

2006/01/15(日) ポンガル
 こういうステンレス製のポットもあるけど、陶器でつくるのが伝統らしい。

2006/01/11(水) つめこみ
 日本の大学に行っていたとき、今ほど勉強していただろうかと時々考える。いい点数をとろうとかあまり気にしていなかったのかもしれない。
 
 いい意味でも悪い意味でも、覚えなければいけない量が多いので、どうしてもつめこんでしまう。脳みその限界を超えて記憶したものがあふれてくる気がする。もちろんそんなことはないと思うけど。

 自分の記憶力を120%フル活用するということは踊りとか以外では久しぶり。でも肝心なときに思い出せないことが多い。記憶しているならちゃんとテストのときに出てきてほしいのだが。

 自分は人名を覚えるのがあまり得意でないらしく、芸能人の名前とかすぐ忘れてしまう。音楽理論では作曲家や演奏家に似たような名前がわんさかでてくるので、覚えるのに一苦労している。

 たとえばGopala Krishna,Govinda Dikshitar,Govindaacharya
この3名が作曲だったか、音楽博士だったかごっちゃになってしまう。あとRagunatha Nayik,Vijyayaragava Nayik,Vijayanarar。
先の2名は王様(芸術のパトロン)、3つ目は王国の名前。

 昨年よりは覚えられるようになったのだが、来年はタミル音楽の歴史が範囲なので、ますます覚えづらい名前になるだろうと恐れおののいている。

 

2006/01/06(金) もうすぐ音楽祭
 音楽祭の前にポンガルという重要なお祭り(収穫祭)もあるので、人々は浮き足立っている。その間に勉強は一時お休みなので(うちの学校だけだけど)今期のシラバスのほとんどは前期に詰め込んで教えられた。あとはとにかく練習すること。

 南インド古典音楽といってわかる人はまだまだ少ないけど、即興が主な北インド古典音楽とまた異なり、作曲家の曲を歌うことがとても重要な点だ。その上で、それぞれの演奏家の即興が付け加えられる。

 代表的な大作曲家の一人がティヤーガラージャ、作曲家であり聖人。その慰霊祭が来週から始まる。この祭りに出演するのは至難の業で、若い人たちは10分、超有名歌手でも30分しか与えられない。1日に60〜70グループが出演し、夜中までティヤーガラージャの曲を演奏し続ける。

 何百とあるレパートリーのうち、自分が習ったものが歌われると非常に勉強になるし、人の技を見られるのはとても貴重な機会。6日間音楽漬けですべて無料。もちろんスポンサーがいるからであって、ありがたいことだ。

2006/01/01(日) お正月
 初日の出は見られなかったけど(寝坊して)朝から快晴、風がほどよい涼しさですがすがしい。今日ばかりはカレーは作らないことに決め、持ってきた餅と大根、にんじんでお雑煮をつくる。
大根の白とにんじんの赤をみたらやっとお正月らしい気分になった。 

 昨日は夜通し花火や爆竹(こればっかり)で、クリスマスより盛り上がっていた。電飾が大好きな国民性なので、キリスト教会は超豪華な豆電球の電飾で圧巻された。

 明日は平常どおりだけど、もうすぐ音楽関係者にとっては大イベントのティヤーガラージャの慰霊祭で、インド中からプロアマ問わず音楽家がこの町に訪れる。


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