|
2008/01/28(月)
ティヤーガラージャ・アーラーダナー
|
|
|
ティヤーガラージャ・アーラーダナーは南インド最大の音楽祭で、毎年タミル暦のタイ月、パンチャミの日に、タミル・ナードゥ州タンジャーウール近郊のティルヴァイヤールで1週間にわたって行われる。これは100年以上の歴史を持ち、朝から晩までアマチュアからプロまでティヤーガラージャを信奉する音楽家が演奏し、国内外からもファンがつめかける。普段ここはインドの田舎町に過ぎないけれど、この時期は聖地と化する。
27日にインドと同じ日に、東京でもアーラーダナーが行われた。如何せん音楽を専門にしている在日インド人の方が少ないので、歌い手とムリダンガム、バイオリンで2〜30人程度。お客さんを入れて6〜70人かな?それでも、忙しい中お子さんたちに教えている方を中心に、みんな一生懸命歌った。数日前に急遽、日本人チームも加わりムリダンガムも増えた。
素晴らしいのは、やはりインドの方々はお祭り慣れしているということ。9時半に集まったときに会場は全く何もない状態だったが、45分くらいで祭壇を作ってしまった。しかも花は食用菊を糸でその場でつなぎ、本場と同じようなガーラント(花輪)を作る。何事も妥協しない姿勢にいつも感銘する。
寸前の呼びかけもあり、日本人の方々も沢山集まっていただいた。来年はまた歌える人も増えるだろうし、楽しみだ。
因みに北アメリカのクレバーランドでは31年にも渡ってアーラーダナーが行われている。およそ2000人集まるという。しかも今年は3月22日から30日と1週間以上…。おそらく有名な歌手を呼び、華やかに行われると想像される。やはりインド人人口の規模が日本とアメリカでは違うのだなあと痛感。しかし人数が多くても少なくても、要はティヤーガラージャがどんなに素晴らしい曲を残してくれたか、絶対に人間を讃える歌を歌わなかったかなど、その精神を思い返すことが大事なのだと思う。
|
|
|