インド日記
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2008/03/20(木) 高貴な役者魂
先の日記の続きです↓

歌舞伎通いをしている内に「歌舞伎役者十三代目片岡仁左衛門」と言う映画が公開される事を知った。これは10時間41分と言う超長編映画で、全6巻から成る。仁左衛門丈の最晩年を折にふれて撮影したもので、日常から舞台の裏側に至るまで様々な表情を垣間見られた。本当に面白い。


私は知る由もないが、仁左衛門丈は昭和30年代に上方歌舞伎が没落していた時、復活に奔走されたとの事。「役者として、芝居が出来ないなら死んだ方がまし」と当時を振り返っていた。苦労も半端じゃないから、感謝の気持ちが顔や周りの人に対する姿勢に滲み出ている気がした。


芝居の他に義太夫や三味線に長け、抜群の記憶力で教えている時には一切台本を見ない。もっとも晩年は緑内障で視力はほとんど失われていた。それでも弟子や家族が音読するのを聴いて、台詞を覚えていた。人間国宝とは才能を存分に発揮した上で更に何倍も努力した人の事なのだなと思った。


大御所だからと言って、威張ったり張り詰めたような空気は一切ない。言い方は失礼かもしれないけど、チャーミングで人間的な魅力が画面に溢れかえっていた。


故人ではあるが、ファンになってしまった。芸風はご子息達や孫達に受け継がれている事を期待して、これからの楽しみにしたい。


しかしながら本業はぬかりなく頑張ります。


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