嘘のようで本当の話
いつも妄想ばかりのタトゥ〜樹が嘘のようで本当の話を書いていきます!
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2006/01/24(火) 最後の言葉
今日はいい話を紹介します!

三年前のある日、
「人の命はこんなにもすぐに消えてしまうのか」
と実感した。

俺には親友がいる。

いや、いた。

いつもそいつと遊んでた馬鹿な事ばかりしていた。

ある日いつものように俺の家に泊まりに来た。
夜腹が減ったので
コンビニに何か買いに行く事にした。
ちょうどその時、

そいつはちょうど金が無いらしくて

「金貸して」

と言った。

「もちろんいいよ」

と言って金を貸してあげた。
買ってもらった後、

「ありがとう!ちゃんと返すから!」

とあいつは言った。

次の日の朝、
そいつに
「横浜に遊びに行こうぜ」
と言われた。
その日は何故か気分がのらず
「いや、いいや。面倒くさい」
と断った。

数日後、
家の近くのコンビニにあいつの自転車が停めてあった。
いつもなら中に入っていって、
そのまま遊ぶところだが、
俺はそのまま家に帰った。

それからは一ヶ月近く
そいつとは遊んでいなかった・・・

そんなある日、
学校で共通の友達から聞いた言葉に
俺は耳を疑った。

「あいつ死んだよ」

俺は信じられなかった・・・

いや、
信じたくなかったのかもしれない・・・

その日は学校を早退した。

数日後葬式に行った。


名前の上にある

“故”

という文字を見て初めて実感した。

「ああ、あいつは死んだんだ・・・」

あいつの顔を見た瞬間泣いていた。
人目もはばからず大泣きしたよ。
今まで泣く事を恥ずかしいと思っていた俺がだ。

何が恥ずかしい?

死んだ親友の顔を見て泣かない奴の方が恥ずかしい!

俺は自分が馬鹿だと気付いた。
その日の葬式は
同じ中学の奴らがほとんど来ていた。
大して仲の良くなかった奴まで来ていた。
ほとんど喋った事もないであろう奴まで来ていた。

野次馬気分で来たのかよ!
と思う自分がいた。

葬式の帰り、
俺は歩いて家まで帰った。
誰にも会いたくなかった。
誰とも触れたくなかった。

「何故あの時横浜に遊びに行かなかったのだろう」

悔やんでも悔やみ切れない!


そして火葬にまで行った。

悔やんでも悔やみ切れなかったからだ!

そこでお坊さんが言った。

「亡くなった人は最初、
病院からの死亡通告があった時点から
通夜、葬儀、そして火葬されるまでの間に、
死の準備をするそうで、

実際の死亡通告の時は
体のみ死んでいる状態なのだそうです。

それから順番に色んな器官が活動を止め、
最終的には耳が残ります。

その耳で、
通夜、葬儀の時の、自分が関わってきた全ての人達の最期の言葉を聞き入れて、
そして安らかにその命を終えるのだそうです。

だから、
もう死んでしまったからと泣いてばかりいるのではなく、

“自分が最期に伝えたい事を伝える事ができる”

本当に最期の時間こそ
大切にしてほしいと思います」


俺はここで言わなくちゃ一生後悔すると思い、
涙を流しながら最期の言葉を言った・・・


「金返せ」


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