嘘のようで本当の話
いつも妄想ばかりのタトゥ〜樹が嘘のようで本当の話を書いていきます!
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2006/04/04(火) 復活
ハリセンボンが売れる



若い兄ちゃんが携帯をいじっていた。

隣にばあちゃんがいて、
ばあちゃんは

「医療機器使ってるから電源切ってください」

と言った。

その男は
「来たメールを読んでるだけだから」
と言って、
いじるのを止めない。

隣のリーマンが
「今は読んでるだけでも
読んでるうちにメールが来るかもしれないだろ。切りなさい」
と言った。

兄ちゃんは怒り狂った口調で
「ああ?!!」
逆切れだ!

リーマンやばいぞ!
(兄ちゃんはかなりいいガタイ)

見てる人が皆そう思ったとき、
兄ちゃんは携帯をリーマンに突きつけながら言った。

「見ろよ!
俺に来た最後のメールは4ヶ月前だ!
それ以来誰も送ってこないんだよ!
今更誰が送って来るんだよ!
俺から送る相手もいないんだよ!」

みんな黙り込んだ。

しかしその中に一人だけ、
無愛想な顔をして彼に近付く若い女がいた。

彼女は男から携帯を奪い取ると
何か操作をして、
再度男に突き返した。

男が呆然としていると、
女は自分の携帯をいじり始めた。

しばらくして、
男の携帯が鳴った。

男は目を見開いてぱちぱちさせながら携帯を見た。

もうね、
多分みんな心の中で泣いてた。
男も泣いてた。

世界は愛によって回っているんだと実感した。


ばあちゃんは死んだ・・・


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