嘘のようで本当の話
いつも妄想ばかりのタトゥ〜樹が嘘のようで本当の話を書いていきます!
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2006/06/13(火) 感動
ある父親は、
今日も仕事で疲れきって、
遅くなって家に帰ってきた。

すると、
彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。

彼は驚いて言った。

「まだ起きていたのか。
もう遅いから早く寝なさい」

「パパ。
寝る前に聞きたいことがあるんだけど」

「なんだ?」

「パパは1時間にいくらお金をかせぐの?」

「お前には関係ないことだ」
ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。

「なんでそんなこと聞くんだ?」

「どうしても知りたいだけなの。
1時間にいくらなの?」

女の子は嘆願した。

「あまり給料は良くないさ・・・
20ドルくらいだな。
ただし残業代はタダだ」

「わあ」

女の子は言った。

「ねえパパ。
私に10ドル貸してくれない?」

「なんだって!?」
疲れていた父親は激昂した。

「お前が何不自由なく暮らせるために
オレは働いているんだ。
それが金が欲しいだなんて。
だめだ!
早く部屋に行って寝なさい!」

女の子は黙って自分の部屋に行った。


しばらくして
父親は後悔し始めた。
少し厳しく叱りすぎたかもしれない・・・

たぶん娘はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。
それに、
今まで娘は
そんなに何かをねだるってことはしない子だった・・・

父親は娘の部屋に行くと、
そっとドアを開けた。

「もう寝ちゃったかい?」
彼は小さな声で言った。

「ううん。パパ」

女の子の声がした。
少し泣いているようだ。

「今日は長いこと働いていたし
ちょっとイライラしてたんだ・・・
ほら。
お前の10ドルだよ」

女の子はベットから起きあがって顔を輝かせた。

「ありがとう。パパ!」

そして、
小さな手を枕の下に入れると、
数枚の硬貨を取り出した。

父親はちょっとびっくりして言った。

「おいおい。
もういくらか持ってるじゃないか」

「だって足りなかったんだもん。
でももう足りたよ」

女の子は答えた。

そして、
10ドル札と硬貨を父親に差しのべて・・・
「パパ。
私20ドル持ってるの。
これでパパの1時間を買えるよね?」


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