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2006/09/14(木)
溜息…
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遠縁に当たるYさんは71才、今も現役で美容院を経営している。
2人の息子のうち、長男は国立大学を出て国家公務員となり、東京でマンションを購入、子供2人も有名大学へと進学、今は北海道へ単身赴任している。
一方次男は高校卒業後地元の農協へ就職した。
次男の結婚に際しては、近くに親負担で家を新築、お嫁さんには美容院の家事全般の手伝いに通ってもらった。 そして帰宅してすぐ食べられるように、夕食を新婚家庭に持ち帰らせるようにした。
当初お嫁さんは「お給料を貰った上、こんなにして貰って申し訳ない…」と涙ぐんだと言う。
時は流れ次男宅にも子供が2人生まれて4人家族となった。
相変わらずお嫁さんは家事手伝いに来ているが、当初の習慣はそのまま続き、当然の如く家族4人分の夕食をタッパーに詰めて持ち帰る。
他にも色々援助してずい分家計費の足しになっていると思うが…
「子供たちのお稽古事や教育費で出費が多い、まだまだ私たちを助けて下さいね、お母さん」 「主人は給料が少ないからバイトでもしてほしいわ」 「将来この家は誰のものになるんですか?」などとお嫁さんはエスカレートしてとどまらない。
「長男は自力でマンションを購入したから、この家は長男のものよ」 「それにしても私は何時まで働けばいいんだろう…」 Yさんの大きな溜息が聞こえる。
☆「ウチワヤンマ」
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