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2004/05/15(土)
館野泉さん
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館野泉(たてのいずみ)さん(1936年生まれ)という、ベテランピアニストがいます。30代にフィンランドに移り住み、シベリウス音楽院で教鞭を取る傍ら、世界各地で演奏活動も活発に続けているピアニストです。日本での演奏会でも、知られざる北欧作品を取り上げ、北欧音楽の魅力を私たちに伝えてくれています。 私が学生だった頃、館野氏はハンサムでとってもかっこよかった!だから、友人の中には熱烈なファンもいました。今思えば、「アイドルピアニスト」の走りだったのかもしれません(^_^;)。(もちろん今もハンサムでダンディ!) 館野氏がフィンランドで病に倒れた、というニュースが流れたのは何年前だったでしょう。リサイタルの最中、最後の数小節のところで脳溢血によりステージに倒れたのだそうです。そんな彼が、「生死の境を彷徨ったのち、懸命なリバビリに励み、ついにステージに復帰した」と、最近知りました。今月日本の数都市で行われるリサイタルで取り上げられる作品は、全て左手のための曲なのだそう。 私は、残念ながら実際のコンサートには足を運べません。でも、右手が不自由になりながらもピアノに向かい、新しい音楽表現に立ち向かっていこうというピアニストの存在を知り、心を打たれました。
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