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2005/04/21(木)
お客様である、『嫁』と『姑』相手に
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県外でビジネスをしてたら相手の方言が気になる。これは相手も同じであろう。私はよく何処の出身と聞かれる。『石川でしょ!?』が一番多い。何故?よく言われるのか、それは何故か分かってる。 以前、永く勤務した会社では、長野県松本市、静岡県浜松市、愛知県小松市、大阪府枚方市で転々と出向した歴が有り、方言がミックスしているからだ。いや、正解はメチャクチャなのかも。そんな使い分けすら出来てないのに、一番やりたくなかった営業職であるサービス業を、お客様とほぼ毎日会話をしている。で、皆、天職だと私を言う・・・複雑。
今日の商談者はホントに仲の良い、嫁(30代)と姑(70代)だった。 ハキハキして明るいお姑さんを見て、お嫁さんに、『こんなにハッキリした性格のお姑さんが居たら、ストレスどう?感じないでしょ!?』と3人が笑って商談スタートした。 30代で中学3年生のお子さんがいらっしゃるから、結婚は早かったんだと計算して、20代前半は育児で十分遊べなかったのではないだろうか?とチョッと気にはなった・・・スケベ根性丸出し!
姑の前でお嫁さんに言ってあげた。 『明るくハキハキしたこの様なお姑さんはグー♪だが、隠見でハキハキは最悪だわ★ また無口で暗いのも最悪★ でもこれはお嫁さんにも言える事だから、お互いこの明るくハキハキした間柄を保ってよ!!』って。
私は製造業からサービス業に転職した時点で、接客ほど自分が伸び伸び出来る場がないのでは?と思うほど、自分が出せた。 だから営業員を管理する立場に立っても、オフィス内だけで指示したり、デスクワークをするだけでは自分がストレス感じてしまう。製造業の時も一緒だ。現場と一体になっていた。
現場を知らず偉そうに営業員に指示したり、相談には乗れない気がする。親身にならないと社員は相談してくれないし、孤立してしまう。そんなに悩ませるお客様だったら自分も会おうと思う。社員と同じ気持ちを理解出来るかも!と。解決させないと最終的な売り上げには繋がらないからだ。
だから今は県外でも自ら管理50%、営業50%の割合で一日をわがままながら会社に提案し、働かせてもらってる。
今日の相手、『嫁』と『姑』もかなりインパクト強い。静かでニコニコしてる営業してたら、完全に相手に呑まれてしまう。 多分、成約お流れって結果が出る様な気配が感じる。 そんな経験が社員のクリニックに活かせるからである。
私は変なこだわりがある。うちが扱う商品は誰にでも売りたくないと言うこだわり。 お客様の性格悪いと思ったら、相手が欲しいと思っても紹介だけで止める場合がよくある。ホンモノは使わせたくないと思う。会話してたら分かる。自分が一番、自分の考えが正論と思ってるお客様にはニセモノでも引っ掛かかって買えば!!って。で、自分を反省させないとこのタイプは、どんどんつきあがると思って、私は30分で商談を自ら止める。
でも今日のお客さんは悩んでいる。何がイイのか分からないみたい。騙されたくない気持ちもあるだろう。私は同業者が扱う商品でイイ物は紹介してあげる。しかもちゃんとメリットとデメリットを教えてあげる。時間を頂ければ一緒にお店まで行って販売されてる商品を説明してあげる。
最後によくお客様から言われるのが、『どうしてそんなに丁寧に教えてくれるんですか? 今までの営業マンでそこまで教えてくれた方はいなかったよ!』と。 私は言う。『やっと縁があって知り合えたお客さんだけは、相手を見て、ちゃんとしたモノを使って頂きたいからねぇ〜。それがうちの商品でなくてもイイんですが、もし成約して頂けるならこれほど嬉しい出会いはなかったと自分は思っていますが・・・』と。←でもこれ!私の決まり文句みたいになっちゃってるんで、本音なんですが、なんとなく営業職っぽいトークでいやらしいかもねぇ〜。
お姑さんはOKを出した、お嫁さんもOKを出した。で、お嫁さんの旦那さんの返事待ちって展開。よくある例で営業員が苦戦する展開だ。私の商談に男性が絡むと商談率が一気に70%を超える。 これはうちの会社の社員の中では自慢ではないが一番である。 相手が男性の場合は、商品の製造元の説明、場所、商品の性能メカニズム、うちが扱ったコンセプトなど全部話してあげる。
信頼感が一番だからである。モノはいつか壊れるものだが、壊れるまでは信用ある商品を扱って頂きたいからである。
今日の出会った嫁、姑はイイ関係を保ってる女性同士。悪い状態の家なんか商談に行って、どれだけ沢山見てきたものか。 このイイ仲の二人がOKで決まっているなら、旦那がこのバランスを崩すのは私としては可哀想。 でも即決成約は敢えて私からしなかった。相手には受験教育費と近々、保険免除されない手術が待っている。それを言ってあげて保留扱いにした。
即決成約出来るお客を放した。営業マン失格★ でもこうお客様から多くの紹介を頂いてきた。 『売るものはモノではない!信頼であるからである。』
今日のお客様は子供のサッカー遠征でよく、富山県に来るそうだ。 しかも私の自宅からクルマで10分弱の所で驚いた。 次回機会があれば家族共々、観光案内をしてあげる約束をした。 凄く喜んでいた。出会いとはそんなもんだ。
新しい営業スタイルをしたい。自分らしく生きて行きたい。そんな考えが自分をこの会社から独立方向へ走らせているのは確かである。
商品は売らなかったが、このお客様である、『嫁』と『姑』は私の中では“お買いあげ”である。
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