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2004/11/17(水)
民間報道について
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NHKの報道番組に無くて、民放の報道番組にあるものとは?
それは「BGM」である。
NHKのニュースも録画され編集されて放送される以上、 当然、そこには製作意図というものが存在する。 全てライブで放送する以外、そこには編集者の意図が存在してしまう。
が・・。民放の場合、中立的であるはずのニュース番組の中の映像に、 音楽がかぶせられていることが多い。 些細なことに思えなくも無いが、実はこの影響は大きい。
以前カンヌで行われたCMの優秀作品コンテストで、 ある作品が受賞した。 その映像はニューヨークの街中を映した映像が2度流れるものであった。 1度目は、エミネムのようなラップがBGMで、 2度目は、ゆったりとしたクラッシックであった。 まったく同じ映像でありながら、前編は荒んだ印象を与え、 後半はエレガントなものであった。
話は戻るが、最近のニュース番組は北朝鮮やイラクのニュース映像を 放送する際に、映画の「シュリ」の音楽や、アクションゲームの音楽を かぶせていることが多い。
民放の番組と言うのは、極論を言えばCMを見せる為に存在している。 故に視聴者の興味を引き付け、CMまでチャンネルを変えさせないようにする。
しかし、ニュース映像に「ある種の音楽」をかぶせ、 無意識に視聴者の興味や不安感を煽る、もしくは煽ろうとする姿勢は、 如何なものかと思う。
例えば本日のTBSのニュースで小泉首相関連のニュース映像に音楽がかぶせられていたが、同番組内で中国で旧日本軍の毒ガス砲弾の被害者が出ているという報道の際には、音楽はついていなかった。
私個人の意見で、妙な勘繰りなのかもしれないが、 どうしてもそこに「意図」を感じる・・。
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