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2004/12/21(火)
色
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私は色盲である。
赤や緑が見えずらい。 見えないわけではないが、微妙な色の赤などを分けろといわれると出来ない。
「私は色盲です」
こういうと5人に1人くらいが、身の回りのものを示して、 「これ、何色に見える??」と質問してくる。 勿論、彼らに悪意はあるまい。
勝新太郎氏の「座頭市」。15年位前の映画だ。 座頭市が、緒形拳演ずる浪人に尋ねる。
「赤って色は、どんな色ですか??」
浪人は「赤・・赤・・血の色、女の唇、夕焼け・・」と口ごもる。 色を表現するのは難しい。
昔、カメラマンをやっていた時、モノクロの写真がすこぶる面白かった。 赤・青・黄などの様々なものが、白と黒の中間色として表現されるからだ。
よく最近新型テレビのCMで「10億色」などと謳っているが、 実は人間はそんなに多くの色を認識できない。 明るさに関しては星明りから、真夏の太陽まで100万倍以上もの違いに対応するのとは対照的だ。
あるチョーク会社は、大学教授の指摘ではじめて黒板に赤いチョークで書いた文字が見えにくいことを知り、 朱色のチョークを開発した。
そう、ぼくたちはむしろ、自らの心の盲点に自覚的であらねばならない。
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