|
2004/12/22(水)
私は抗議する
|
|
|
これを書いてる21日、日本政府が台湾の李登輝前総統に短期入国査証(ビザ)を発給した。
彼は元総統であるが、現在は一私人であり、私人が正式の段階を踏んで入国申請した際に、入国を拒否するというのは法治国家ではない。
中国外務省は日本政府にビザ発給を取り消すよう求め、「日中関係の大局を損なうことは避けられない」と述べ、報復措置を検討していることを明言している。
これは紛れもなく、内政干渉である。日本の主権を侵害せんとする行為だ。
中国共産党対外連絡部の劉洪才副部長は、「プライベートな観光(目的)といっても政治的意図があるのではないか。中国の日本に対する国民感情は最低の状況だ」と述べている。
が、日本国民のアンケートでも、中国に対しての親近感は激減している。 天安門事件のあったときよりも、低下しているのだ。
彼はビンラディンのようなテロリストではない。 京都大学を卒業し、台湾帰国後は民主化の推進を行なった立派な政治家だ。 蒋政権の四十数年にわたる圧制は、蒋政権の死滅によって終結を告げたが、 そのときに総統になった人物が李登輝でなかったら、 別人によって蒋政権のような非人道な政権が再出現したかもしれない。 李登輝の十二年にわたる施政によって、今後第二の悪性政権が出現する危険は、ほとんど無くなった。
中国の王毅駐日大使は、「李氏は分裂運動を進める急先鋒で、トラブルメーカーだけでなく、戦争メーカーになるかも知れない。中国を中傷、攻撃している人物に日本が好意を示すことは理解に苦しむ」と述べ、 日本政府を批判している。
これは、明らかな恫喝だ。
市場化のみを進め、いまだ共産主義を謳う中国の真の姿、そのものだ、
日本は、これを機にWHO・国連加盟、そしてゆくゆくは台湾独立につながるよう尽力すべきだ。
李登輝を非難する者は、蒋政権時代に警察、憲兵を使って特権を握り、自分が一般人民の上に立つ貴族だと思っていた連中だ。 蒋政権の死滅によって彼等の誇りが雲散霧消したが、それが社会正義であることを理解できず、憤懣やるかたなき日々を過ごしている連中である。
私は中国政府に対して抗議する。
ちなみに、このHPで繰り返し言っているが、中国に擦り寄る社民党の福島瑞穂党首と、公明党の神崎代表は、21日に中国共産党対外連絡部の劉洪才副部長と仲良く会談している。
|
|
|
|