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2004/12/23(木)
眠れない・・
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眠れずに映画を見た。
「ソラリス」というSF映画。 子供の頃に見たソビエトの映画のハリウッドリメイク版。 ある星に赴いた人々が、この世を去ったはずの人々に出会う。 もちろん、その人々は死んでいるので、そこで出会うのは人間ではない。 現われた本人も記憶を持ってはいるが、本来は死んでいるはずの自分に戸惑い、苦しむ。
ある意味、哲学的で静かな、そして考えさせる映画だった。 (ダイハード的要素一切なし、アクション好きにはお勧めしない)
パソコンが普及し、ハード面での技術は日進月歩で発達している。
以前から、いくつか考え込むことがある。
例えば、視力が悪い人は、コンタクトや眼鏡をかける。 アメリカでは、コンタクト自体を眼球に埋め込む手術もある。 いわば、ある種の装置でも人間の能力を補助しているわけだ。
例えば人間の足と同じ能力の義足が開発されたら、不自由している人達にとって朗報だろう。 では、その義足をつけた青年が陸上競技を始めたら、 彼が出場するのは、オリンピックか?それともパラリンピックか?
ひとつ進んで、彼が義足をつけない人の世界記録を塗り替えたら、 それを記録として認めるのか?
機械は人間に似ようとし、人間は機械を使って機能を強化する日は必ず来る。
人間と、機械の境目は?
例えば、本。例えば、日記。
これは記憶の外部記憶化だ。 10年前の○月○日、なにをしていたのか、言える人は少ない。 本や日記はそれを補助する。
もし、生まれてからの記憶を外部記憶化できるとしたら・・。 そして、先程の義足のような義体にその記憶を載せることが出来たら?
本人の体が死滅したあとに、彼の意識・記憶とまったく同じものを持つ義体が作られたら?
彼の人権は?
そして、彼は自分をどう認識するのか?
義体化した人々は、自分を彼のような完全な機械と違うと明言できるのか?
自分で自分の脳を見た人間はいない。
生物の行動は全て経験、つまり記憶に基く。
意識とは何か?記憶とは何か?
子供のとき、生きているこの現実が夢だったらどうしようと考えたことがある。
それこそ、「胡蝶の夢」の世界だ。
φ( ̄_ ̄;) うーん
ただひとついえること。
こんなことを考え込む私には、今、睡眠が必要だと言うことだ。
┌( ̄0 ̄)┐ ワーッハッハッハッ・・・・
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