わし的コラム日記
日頃、感じることを思うままに書いていこうと思う。
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2004/12/28(火) 「武」
武道の武の文字は、矛「槍みたいな武器」を止めると書く。
つまり、不当な暴力を阻止することが目的なのである。

これを読んでいるあなたが、格闘技大嫌いな女性でも「極真空手」という言葉を聞いたことがあるだろう。
全世界で100万人近いと言われる門下生をもつ世界最大の格闘技の流派である。

創始者の大山総裁は、戦後都内池袋に登場を開き猛者を育てた。
当時の愚連隊・やくざも「池袋の大山」というと、避けると言われるほどであった。

それまでの空手はいわゆる寸止めと言われる実際には相手を叩かないものであったが、極真は手加減無く相手を殴り蹴り倒した。

全国のみならず、アメリカに行っては道場破りを繰り返し、無敗。


しかし、その大山総裁が避けたといわれる相手がある。


「養神館・塩田剛三」と「少林寺拳法・宗道臣」である。

養神館創始者は、塩田剛三先生である。
いわゆる合気道の達人中の達人である。
その足捌きを見たマイク・タイソンは舌を巻き、
米大統領を警護するSPたちが数人がかりでも歯が立たなかった。

このおっちゃん、見た目はやさしいお爺さんだが、
入門した18歳の頃、師匠のお爺さんをいきなり蹴り倒そうとしたとんでもないおっちゃんなのである。

このおっちゃん、78で他界するのだが、70を過ぎてもその技は衰えるところ無く最強であったらしい。

これは伝説なのだが、彼が70を越えてから道場破りが来たそうだ。
相手は筋骨たくましいプロレスラー。
おっちゃんは154センチの45キロの体だから、女の子並み。
相手はムキムキマンである。

ここからが真骨頂なのだが、このおっちゃん、耳の遠い振りして
「道場破りですか・・はぁ・・いつですか?」
『俺はいつでもいいぜ』
「大きな声で言ってくれんかのぅ」
そして、苛立つレスラーが大声で
『いつでもいいって言ってるだろ』と言った瞬間、レスラーののどをえぐり、一撃で倒し、
「カッカッカッ、まだ若いのぅ」と笑ったと言う。
いつでもいいと言った以上、卑怯ではなく、なめてかかったレスラーの未熟である。

とんでもないおっちゃんでしょ。

武道はスポーツではない。
ゴングは鳴らないし、誰も止めてくれない。
卑怯な手段は使わないが、勝利を最優先させる。
ようは自分より強い相手がいることが許せない人種である。

自分からは決して仕掛けないが、仕掛けてきた相手を飄々と倒す。

優しくも恐ろしいおっちゃん、塩田剛三。

私の憧れるひとりである。


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