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2004/02/15(日)
10年前のわし!!
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君が彼とけんかをして泣いてた時、僕はすかさず君の味方をしたけれど 君は笑って「いいのよ」なんて、僕だったら僕だったら、君を君を悲しませたりしない。 お願い。恋をしてキレイになってく君を見ているのは つらいから、もうここには来ないで、言えないよ。逢いたいから。
古内東子というシンガーの「逢いたいから」という詩である。この詩を初めて耳にしたのは、ほぼ10年前である。当時は建築現場でアルバイトしていた。あるビルのゴンドラに乗って、ラジオを聞きながら、窓の修理をしていた。ラジオでドーハの悲劇のせいで、まだDJをしていたジョンカビラがないていた記憶があるから、おそらく間違いない・・。ポップスを歌う女性シンガーで、ここまではっとさせられたのは古内東子と、Coccoと数年前の柴田淳の3人だけである。ヘルメットをかぶり、真っ黒になりながら仕事をしていたが、薄汚れたラジオからこの詩が聞こえてきて、手が止まったものである。当時は好きな人はいても伝えることが出来ず、毎日、役者をしてる友達と道路に座り込んで、菓子パンを昼飯代わりにしていたものだ。はっきり言って、古内東子とは、一番遠いイメージではある・・。しかし未だにこの詩を聞くと、その時のことが鮮明に思い出される。もともと不良になるほど度胸はない人間なので、淡々と生活し、なにか聞かれると「別に・・」と無愛想な態度をとっていた頃だ。感情は押し殺して、ふてくされていたと思う。そういう時に聴いたこの詩は痛かった。4畳半のアパートで聞いていた頃を思い出す。愛情を伝えるのが怖かった当時と、愛情を手にするのが怖い現在、果たしてどちらが怖がりだろうかと、ふと思う34歳の2月である。ミ(ノ_ _)ノ=3 ドテッ!!
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