わし的コラム日記
日頃、感じることを思うままに書いていこうと思う。
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2004/02/19(木) モーニング娘について語るわし。
アイドルグループ。「モーニング娘」
今の日本において高い知名度を誇るグループである。
年齢格差は当然としても、彼女らをまったく知らないという方は、ほとんどいないのではないだろうか。
今や、テレビをつけていて彼女らの姿を見ない日はない。

私も知っているが、さほどの興味もないし、名前もあまりわからない。
一昨年のことになるが、新宿を歩いていて町の風景がいつもと違うことに気がついたことがある。鉢巻やうちわを手に持ち、一心不乱にある地点を目指し、20代半ばから30代の男性が歩いているのである。多数である。
彼らの目的地は、コンサートホールであり、「あやや」のコンサートに向かうファンの姿であった。
その際に見慣れない光景にショックを受けたのであるが、街中で声を上げ応援の練習をするもの、道端に座り込み語り合うもの・・。少なくとも私の目には、多少奇異に映ったのを記憶している。

彼女たちに限ったことではないが、アイドルという職業には、一定の共通項が多い。
1・目が大きい。2・半開きの唇。3・大柄ではなく。4・あどけない。
こういった言い方をすると語弊を招きかねないが、それらの共通項が連想させるものは、幼児性である。
幼児性とは、自らの生存に対して無力であり、他者の保護を不可欠としている。
言い換えれば、幼児とは他者のコントロールを容易に受ける存在である。
例をあげれば、青年誌・成人誌といわれる男性向け漫画にこういった傾向は顕著に現れる。漫画は商品であるから、当然エンドユーザーの要求にこたえるものとなるのだが、登場する女性像は、さきほど示した幼児性に、成熟した女性を加えたものが多い。
すなわち、幼い笑顔に、成熟したからだの若い女性となる。
こういった女性像を取り上げたものが、相当数売れているということは、そのような女性を求める男性が多いということに他ならないと言っても、さほどの間違いではないだろう。この偶像の対極は、他者の支配を受けず、意思を明確に示す女性となる。

私には、本来女性を征服するとされた男性が現実の社会での生活のストレスなどを受け、反動としてアイドルに被征服者の姿を投影しているように思える。
実生活では、背丈も生活力も対等に近くなり、まして都市部では常に男性人口が女性人口を上回る。ようは、男性があぶれているのである。実力を伴う男性は、その状況においてもパートナーを獲得していくが、それができない男性陣は、自らの欲望に従いコントロール下におけそうな女性を探し始める。つまり、無力な幼児性をもった女性像となる。そういうことを突き詰めていくと、少女を数年間監禁していた男性、多発する連れ去り事件も、そういった傾向に歯止めのきかなくなった人たちが起こしたように思えてならない。(アイドルファンだ!などというつもりは無い。)

先日見たテレビで30代半ばの男性が、モーニング娘のコンサートで感動し泣いているのを見た。
彼はファン活動に1000万円以上つぎ込んでいるという・・。

ちなみに、アイドルの和訳で多くの辞書は「偶像」としていることが多いが、本来アイドルとはラテン語の「イドラ(idola)」を語源としており、その意味は、「幻影」や「虚像」を表す言葉である。

イドラの反対語はイデアであり、意味するところは「真実」である。


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