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2004/02/25(水)
雑誌を買いたいわし
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先週から東京で、『ビッグイシュー』という雑誌が売られている。 主に新宿・渋谷である。書店では販売していない。 もともとは、ロンドンで始まり、日本には昨年大阪から始まり、現在は東京に広まった。 この雑誌は、ホームレスの方が売っている。目的は独立支援である。
1冊90円で仕入れ、200円で売る。1冊110円の利潤である。 最初に10冊ただでもらえるというから、売り切ってしまえば、2000円がもとでとなる。リアカーにてダンボールを山のように集めて打っている人達は、一山500円ほどであるというから、この2000円は大きい。
そして何よりも、一般の通行人に対して売るわけであるから、身だしなみも整えられ、顔も変わってくるという。ほんの横にありながら、今までなかった接点が出来るのだから、当然なのだろう。
今の世の中、人事とは言っていられない。ほんの数年前まで、札入れを膨らませ、肩で風切っていた人でも、そういう境遇の方はいる。 望んで座り込んだ人もいるだろうが、おそらく多数の方はやむをえずである。この雑誌が根付くのは難しいかもしれないが、なんとか頑張って欲しいものである。ここに書いたからといっても、何の助力にもならないが、もし読んだ人が見かけたら200円の雑誌を買い、立ち去り際に「がんばってね」とでも言って貰えたらと思う。
彼らは家をもたないことから、「ホームレス」と呼ばれるが、それは正しくない。
希望を奪われた彼らは「ホープレス」なのである。 希望だけでは、何の力にもならないのかも知れないが、 「頑張ってね」といわれる後押しは、少なくともドアを開けるかぎにはなる。
http://www.bigissuejapan.com/index.html
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