|
2004/04/11(日)
前日に続き、イラク人質事件について
|
|
|
今回の事件は、スンニ派の聖職者の説得によって開放されるだろうとの情報が出ているが、この事件の不可解な点について書く。
箇条書きにする。 1・北海道千歳市のボランティア高遠菜穂子さんは、自ら「ムハンマド軍」の名を挙げて、同軍のメンバーに極めて近い人物と接触したと語っていた。
2・声明文の日付が西暦で書かれている。
3・三日後の4/11がイスラムの大切な日なのにイスラム歴ではない。
4・西暦の場合でも表記の順序が「年・月・日」という日本的なもの。
5・撮影したビデオが日本製ビデオ。緑がかったナイトビジョンの映像がでるのは、世界でも日本のソニー製品のみである。 http://www.sony.jp/products/Consumer/handycam/GUIDE/HOW_TO/FUNCTION/F2/
6・アルジャジーラTVは、このテログループは今まで全く聞いた事がなく、存在するか怪しいグループと報道している。
7・AP通信に対し、パソコンなどの高価な機材が必要な「CD-R」でビデオデータを送付している。
8・本来紛争地域では絶対に持ち歩かないパスポート(普通はパスポートのコピー)をなぜか三人とも持ち歩いている。
9・犯行グループが高価なスニーカーを履いている。
10・イラク入りしてすぐ拉致された3人、そしてすぐにテレビ局にVTRが届いた。
11・警察庁幹部談「期限を切って要求を突き付ける手口は、イスラム社会のやり方にはない」
12・PRビデオにしては「余りにも武装が貧弱」。
13・人質に対して室内でRPG(ロケット砲)を構えている。常識的にありえない。
14・人質の後ろに兵を並べるのは南米のゲリラ組織のやり方で、イスラムはあんな撮り方をしない。
15・NHKのニュースで現地から書き込みがあったと思われる掲示板の映像が一瞬映った。
16・イスラム社会ではアラーにしか許されない「焼殺」という脅し文句が使われた。
17・犯行グループの主張と被害者三人の主張が、なぜか「自衛隊撤退」で一致している。
18・親族が頑なに武力による奪還作戦には反対していると報道されたといわれている。
19・交渉もしていない状態に関わらず、解放されている。
開放は喜ばしいことであるが、万が一、これが狂言であった場合で、日本の法では「国外の軍事勢力と結び、国益に反する行動」と判断された場合、死刑および、死刑に順ずる重罪が適用される。
旧第81条[外患誘致] 外国に通謀して日本国に対し武力を行使するに至らしめたる者は死刑に処す. 旧第82条[外患援助] 日本国に対し外国より武力の行使ありたるとき之に与して其軍務に服し其他之に軍事上の利益を与へたる者は死刑又は無期若くは2年以上の懲役に処す. 旧第83条乃至旧第86条[利敵行為] 削除[昭22法124号] 旧第87条[外患誘致及び外患援助の未遂] 第81条及ひ第82条の未遂罪は之を罰す. 旧第88条[予備陰謀] 第81条及ひ第82条に記載したる罪の予備又は陰謀を為したる者は1年以上10年以下の懲役に処す.
そしてなにより、誘拐された未成年男性は、近いうちに有名になると友人に書き込みを送っていると言われている。 「2004/04/07(Wed) 09:57 今日は週刊朝日の記者さんと知り合いになりましたよ! アンマンで取材されているフリーライターなんだって。 とりあえず仲良くなったところで、郡山さん(記者さんね!)が、 あるとっておきの計画を持ち出したよ! これってサイコーかも?(笑) 歴史に名前を残す大偉業のような気がする! 一緒に聞いていた高遠さんも乗り気みたいだし、 これはやってみる価値アリだとおもうね。 そのうち日本でもニュースになると思うから、チェックしてね」
悪質ないたずらの可能性もあるが、 この時間は現地アンマンでは7日の03:57。 一方、この事件をアルジャジーラが報道したのが翌8日の午後であり、それ以前に今井・高遠・郡山の3人の名前を使って誰が<悪質なイタズラ>を出来るのだろうか?
この事件の詳細は不明であるが、現時点での疑問を書かせていただいた。
|
|
|