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2004/04/07(水)
「もてる」について語るわし
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誰でも誰かに好きになってもらうと自分がその人のことを好きかどうかということは関係なく悪い気はしないものですな。 でも自分を偽ってまで「もてたい」と思うでしょうか?
今日は私の友人Kのお話をするとします。
私の友人Kは高校時代もてる男でした。 特にルックスがいいというわけではありませんでしたが、ノリがよく女の子に少しだけ気を持たせるのが上手だったのです。周りにいる女の子たちは「自分にも手が届くかもしれない」と期待するので、Kの周りにはいつも女の子がいました。
話はそれますが、異性にもてたいと思ったらKのように少しだけ相手に気をもたせるともてるようです。あなただって誰かが自分のことスキかも、と思ったら気になりますよね。 それを逆手にとるのです。そうすると自然ともてるようになります。 ただ、この方法はあまりオススメできませんが・・・。
性格的にも悪い人ではなかったので男友達も多くいました。それがKを人気者にしていた一つの要因でもあります。
高校1年の頃私とKは同じクラスになり、急激に仲良くなりました。 最初の頃「この人はいい人だからもててるんだなぁ」と漠然と思っていましたが、友達としての期間が長くなるとKが適度な押しと引きで意図的にもてるように仕組んでいるように思えました。
でもそうだとしても本人が好きでやってることだしなぁ。と思いしばらく普通に友達として付き合っていました。
高校3年になってずっと彼女を作らなかったKが彼女を作りました。 2ヶ月くらいは順調に付き合っているようでしたが、ある日Kから一本の電話がかかってきました。
それは「自分は自分ではない」という訳のわからない電話でした。 詳しく話を聞いてみると、Kは自分は意図的にもてるように仕組んでいて、本当の自分をみてくれる人がいない。というのです。
Kは彼女ができたことで喜んでいましたが、彼女の方は付き合ってみてKのことを「つまらない」と感じたようです。彼女はKの性格や顔にひかれたのではなく、Kがもてるというところにひかれたのです。だからKに彼女ができて周りの女の子たちがいなくなると彼女にはつまらなかったのです。
私に電話がかかってきた日、Kはその彼女に上のようなことを言われてふられたのです。
Kは苦しんでいました。失恋の苦しみと自分がやってきたことはなんだったのか?という葛藤・・・。
Kは普通の人なら1度は考えたことがある「もてたいなぁ」という軽い気 持ちからちょっと雑誌で見た受け売りのような言葉どおりにしてみたら たまたま成功したらしいのですが、それが結果的に無意味で表面だけだ ったと気づいたのは3年も経ってからでした。
彼は自分を演出して偽ってまで手に入れたものは何もなかったのです。 もちろん「もてたい」という彼の欲望は満たされましたが、恋人を作る という点では失敗に終わったといえます。
今彼は偽ることをやめて本当の自分をみてくれる人と付き合って幸せに 暮らしています。結果論を言うと彼にとってはそういう時期が必要だっ たとも言えます。経験しないと彼にはそういうことになるとわからなかったでしょうからね。
もてるということは悪いことではありません。 Kの場合はほんの一例です。でも自分を偽ってまで相手に好きになってもらっても意味がないということを言いたかったのです。
自分を偽って好きになってもらっても、付き合いが長くなるにつれて相手もこちらの中身を知ることとなります。
よいお付き合いをするためには表面だけではなく、中身も一緒に好きになってくれる相手を探したいものである。
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