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2004/05/19(水)
ベーコン好き??
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ベーコン数として知られる概念がある。
出演した映画の共演者をたどることで 何人目にケビン・ベーコンにいきつくかを表すのがベーコン数で、 彼と共演していたら1、彼と共演している人と自分が共演していたら2となる。
たいていの役者はベーコン数3までにおさまる。 日本の役者で調べてみると、高倉健や吉永小百合、織田裕二も木村拓也もベーコン数3。 吉永小百合は『千年の恋』で松田聖子と共演し、 松田聖子は『アルマゲドン』でキース・デビッドと共演し、 キース・デビッドは『ノボケイン』でベーコンと共演している。
もっとも、だからといってベーコンがハリウッドの中心というわけではなく、 おおむね誰をとったって、似たような結果になる。
人と人のつながりは「6次の隔たり」としても知られる。 1967年に行われた、社会学者ミルグラムによる実験がきっかけ。 意図なく選ばれたボストン在住の株式仲買人に、 やはりランダムに選ばれた人たちから何ステップでつながるか、というもの。 あて先を示した手紙を160人の人に渡す。 あて先の仲買人を知らない場合は、知っていそうな人に渡してもらう。
結果、42通が仲買人に到達。 その平均ステップ数が5.5だった。 我々は誰とでもおよそ6人でつながる。 届かなかったおよそ120通の手紙が無視されているが、まあそれはよしとしよう。
この結果に刺激されて作られた舞台が大ヒット、 『私に近い6人の他人』という映画にもなった。
小さく狭い我々の世界。 ネットワーク研究のバラバシらは、 細胞内の化学物質のほとんどが3つの化学反応経路によってつながっていること、 30億を超えるインターネットのページも、 およそ19クリックすればほとんどのページにたどり着けることを報告している。
我々は、そういう、つながりの世界に住んでいる。
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