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2005/01/04(火)
子供
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昨年の出生率が史上最低らしい。 2004年に生を受けた日本人の赤ちゃんは110万人。
亡くなった人は終戦直後の1947年に次いで多く、出生数から死亡数を引いた自然増加数は戦後最少の8万3000人。
現在の女性が生涯のうちに出産する子供の数は、1.29人。 70年代まで、つまり私が生まれた頃までは2.1人程度を維持していた。
このままでいくと、2020年には日本人は1億人を割り、 2100年には7000万に減る。 明治維新の頃の人口だ。
生産者も減り、労働者確保のために移民の受け入れも考えられ始めている。
先日、不動産の番組を見ていたら、営業マンが、 「最近は子供を作らない人が多い。ゆえに一人当たりの生活面積が増えて豊かな生活が出来る」と口にしていた。
子供のいない豊かな社会・・。
矛盾した空虚な言葉である。
ある学説では、ホモサピエンスが生き残り、ネアンデルタールが滅びた差は、 たった2パーセントの死亡率だったという。 2パーセントの違いが1000年後には、一方の絶滅を意味するという。
国も、出産手当うんぬんなどといった事ではなく、女性が子供を持ちたくなる社会というものを考えなくてはならないだろう。
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