|
2005/01/05(水)
要因
|
|
|
新潟で地震の起きた日、東京に戻っていた。 夕方、電車が止まりジュエルをかばんの中に入れたまま、4時間電車の中にいた。
しばらく電車に乗っていなかったので、中吊り広告が新鮮であれこれ見上げていた。
その中に男性誌と報道雑誌の中吊り広告が隣同士。
ひとつは胸が異常に強調された女性のアニメ。 傍らではそのアニメの登場人物と同じ格好・ポーズのグラビアアイドルの写真。
一方の報道雑誌は、異常性愛者の事件報道。
右手で、違法ではないと欲望をそそるものを作り出し、 左手で、なぜ防止できないと攻め立てる。
「皮肉なものだ」と感じたことを覚えている。
奈良の幼女殺害事件が解決したが、根源的な解決には遠い。
去年の春、モーニング娘に夢中になる人達の心理について書いた。 つまり、自立した女性に気後れする男性が、無意識に自分の意思を強要できる存在、つまり幼児性を持ったものに惹かれていく。 その象徴が、表情・ポーズなどに幼児的なもの(あどけない表情など)を 意識的に表現しているアイドルだといった内容を書いた。
35になった私は、おそらくオッサンなのだろう。 以前音楽やグラビアに携わる仕事をしていたが、現在の子供タレントのブームが理解できない。
歌唱力もなく、ダンスが上手いわけでもない小中学生程度の女性アイドルグループのライブに殺到する成人男性・・。
10年程前、当時小学生の姪っ子を連れて遊園地に行った。 当時はセーラームーンというアニメが流行っていて、それのショーを見たいといわれたからだ。 当然、子供ばかりと予想していたが、最前列はカメラを抱えた成人男性が独占。 私や、ほかの子供連れは後ろのほうで子供たちを抱えて見せていた。
その印象は、ただ一言。 「異様」。
昨年、乗ったタクシーの老運転手が「この国はいびつな国になってしまった」と言った一言が頭をよぎる。
|
|
|