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2005/02/11(金)
不覚にも・・
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アニメを見ておお泣きしてしまった・・。 「トトロ」ではない。「蛍の墓」でもない。 アニメは殆んど見ない人なのである。わしは・・。
「はじめの一歩」である・・。 15年程前に始まった人気ボクシング漫画。 釣り舟屋の母子家庭に育った主人公が、ボクシングを通していじめられっこから、 1人のボクサーとして成長していく作品だ。
一昔前のボクサーは皆「明日のジョー」を見てボクシングを志したというが、 現在活躍しているボクサーは、「はじめの一歩」がリングに上がるきっかけという選手も多い。
わしが見たのは、その主人公のジム仲間を主役にしたサイドストーリーのようなものだ。
ご存知の方もいるかもしれないが、あの「青木・木村」の馬鹿コンビである・・。 2人は高校を中退してぐれて不良になっていたのだが、ボクシングに夢中になり、 勝ったり負けたりしながらも、上を目指している。
そのうちの1人、木村が日本タイトルマッチに挑戦するストーリーだ。
ボクシングをはじめて5年。 毎日何キロも走り、何万回もサンドバックに打ち込み、減量の苦しみに耐えた5年。 後輩に追い抜かれ、年齢的にも無理はきかず、次のチャンスが来るかもわからない・・。 かつて不良仲間だった青木は、後輩のスパーリングパートナーに「勝たせてやってくれ、仕上げてくれ」と、土下座して協力を求める・・。
耐えに耐えた5年を、たった3分間に賭ける木村。
対する間柴選手も、両親を亡くし妹の将来の為に、パンチを打ち続ける。 互いに譲れない勝負。
結果として、木村はベルトに手をかけるところまで相手を追い詰めながらも、数センチの差で敗れる・・。
4年前の畑山vs坂本を思い出してしまった・・。
サッカーや野球などと違い、味方は己1人。 格闘技と言うのは、技術の計りあいではなく、運動神経のテストでもない。 存在の奪い合いなのである・・。
35の男が、アニメの映るテレビの前で泣いているのも、ちとなんだが・・。 感情移入の人になってしまった・・。
どんな男でも、一度もボクサーに憧れたことの無い男なんて地球上にはいないだろう。
ああ、泣きながらも血がたぎるぅぅぅ!!
とりあえず生卵でも飲んでおくか・・。
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