ウタう世界
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キメラの独り言をつらつら。
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2018/04/26(木) がん
すい臓がんかもしれない。
そう聞いた時私は「おお、そうか」とだけ言った。
何故あんなに冷静に言えたのだろう。
深刻さをあまり分かっていなかったのかもしれない。
がんの中でも最もややこしいと聞いてまずいなと思った。
おじいちゃんと同じものだと。
でもおじいちゃんの闘病は今際の際しかよく覚えていない。
7日にもう一度病院に行くそうだ。
はっきりしたことが早く分かりたい。
兄達とまみちゃんは知っているそうだ。
あと知らないのは母さんだけらしい。

知ってしまったからにはもう知る前には戻れない。
知ってしまったこちらと、知らないままの母との間に境界線が出来たことが分かった。
見えないくせに強固で頑なな境界線だ。
兄は引き継ぎに動いている。
私も身の振り方を考えねば。
仕事を辞めるのか、休職するのか、そのまま続けるのか。
でも、結婚はもう無理だと思う。
境界線のこちら側にその内母さんも来る。
その時、家の中がどう崩れるか。
母がどう気を病むか。
予想できないわけじゃない。
側にいるべきだろう。

あと10年くらい一緒にいられると当たり前のように思ってた。
そんな保証どこにもないのに。
母も今きっと当たり前のようにそう思ってる。
当たり前なんてもう無い。


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