水野智苗(みずのちなえ)のケータイ写真日記です。
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2004/06/06(日) 廃品回収の思い出
関東地方も、ついに梅雨入りが発表されたようです。
我が家のあたりも、午前中は曇りぐらいだったんですが、午後は雨。
しとしとと静かに雨が降り続いております。


いまのところに引っ越してきて自治会に入ったことは以前書いたかしら。
ともかく自治会に入ったから当たり前といえば当たり前のことなんですが
ひさしぶりに回覧板というものを体験して、なんだか懐かしくなっちゃいました。
もちろん実家に住んでいる頃にはよく回覧板のやりとりをしていたんですが
それは高校卒業までのことなので、十数年ぶりになるわけです。

(中略)

ええっと、その何度か回ってきた回覧板で「子供会の資源回収」のお知らせがあったんですね。
それでまた、「うわー、子供会の資源回収だって、懐かしい〜♪」と思っちゃって。
でもよく見たら、回収日が平日なんですよ。平日の朝8時とか9時とかだと
もちろん子どもたちは学校に行っているわけだから回収するのは大人なんですよね。
資源回収の収益金を子供会のために使います、ということなんでしょうけれども
「それじゃあなんだかつまらないなあ」と思ってしまいました。

わたしが子どもの頃の資源回収(廃品回収と言っていたような気がしますが)は確か日曜日でした。
各家庭から出る古新聞・古雑誌・一升瓶なんかを回収していたんですが
それを決まった集積所に持ってきておいて下さいというのではなくて
朝の何時という決まった時刻までに自宅の前に出しておいてくれさえすれば
あとは子どもたちのほうがその地域中を駆け回って集めていました。

別に誰がどのくらい集めたかを誰かがカウントしてくれるわけでもないのに
それでも「自分たちがどのくらい役に立ったか」を競う気持ちがあったみたいです。
自然に登校班単位やその半分くらいの小グループでまとまって行動して
まずそのグループメンバーの自宅やご近所のぶんから優先的に回収するんです。
そのあと回収範囲を広げていくわけですが、ある種の「縄張り争い」もあって
自分たちが回収しようとしたものが先によその子どもに持っていかれたりすると
宝物を横取りされたような気分になって悔しがっていました。

数時間後、回収した品物を集めた広場でその品物をトラックに積み込み終えて
子供会の世話役のおじさまたちがその車を運転して出ていくのを見送ってから
子どもたちは頑張って働いたご褒美をもらって解散ということになります。
最初の頃そのご褒美は1本100円(当時はね)の缶ジュースだったんですが
途中から1本50円のアイスキャンデーに変わってしまって
「なんでなんで?」と子供会会長のおじさまを問いつめたら(問いつめるなよわたし★)
「古新聞や古雑誌がまえよりも安い値段でしか買ってもらえなくなったからだよ」
と真面目に教えてくれたものだから、田舎の一小学生だったわたしも
なんとなく漠然と世の中の仕組みとか不況とかいうものに思いを馳せたりしたのでした。

その廃品回収がね、わたしにはすっごく楽しかったんですよ。
子どもには結構重労働だし冬は寒いし真夏だと暑くて倒れそうになったりするし
さぼってばかりいて最後にジュースやアイスをもらうときだけちゃっかりやってくるような
ずるいヤツというのは必ずどこにでも何人かいるのでそれに対しては腹も立つし
(「大丈夫、大人はちゃんとそういうのも見てるんだよ」と言われたものですが)
決して楽しいばかりじゃないはずなのに、やっぱり楽しかったんですね。
そうやって自分たちが汗水たらして働いて回収したものの代金が
たとえば夏休みのラジオ体操の出席回数別に配られる賞品の購入費用になったり
集会所の修繕費用になったりすることを知るのは、いい社会勉強でもあったと思います。

わたしは、幼稚園から高校までずっといじめられっ子だったということもあって
実家に住んでいた頃の記憶をどんどん自分の中で消去しまくっているんですが
PCと同じく「ごみ箱」に放り込んでおいただけで復元できる思い出も多いようです。
でも、こんな小学生時代の思い出が回覧板をきっかけによみがえって来るとは意外でした(笑)

ともかく、自分にそういう思い出があったものだから、最初このお知らせを見て
「子供会の資源回収なら子どもにやらせたほうがいいのに」という気がしてしまったんですが
でもこういうのは地域によっても時代によっても、ずいぶんやり方が違いそうですよね。
わたしの故郷のやり方が特殊だったのかも知れませんし、そこでももしかしたら今は
やらせようとしても子どもが集まらない状況になっているのかも知れません。

いまでもそういう、子どもが自分たちで集める資源回収をやっているところ、あるんでしょうか。
今の子は日曜でも塾で忙しかったりするのかも知れませんが
1学期に1回くらいはそういう行事があってもいいんじゃないかなあ、と思いました。


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