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2005/05/15(日)
私、ずっと宜野湾市民です。
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今日は予定されていた取材が急になくなったので
歩いて10分の普天間基地の包囲行動に行った。
隣人が写真を撮りに近くのアパートに上ってったので
私は１人で傍観するのもイヤなので
そこにいたおじさんおばさん達の列に入れてもらう事にした。
皆さんは石垣や宮古から来られた団体だったので、
私がその間に入って変なーだったかな…と思いつつも
おばさん２人の間に入らせてもらった。
友達と一緒だったらまだ会話もはずむだろうけど
１人で来て全く知らない人と手をつなぐって
かなり勇気が必要で、ちょっと恥ずかしいなと思った。
それは両隣のおばさんも多分同じ感じで
最初は何の言葉も交わさなかった。
街宣車のスピーカーからラジオの中継が流されている。
「第１回目の包囲行動まであと10秒!!」
普天間基地に向かってみんなの手が繋がる。
「第１回目です!!」
繋いだまま手を空に向かって挙げた瞬間、
なぜか感動して鳥肌が立った。
知らない人達が同じ時間に繋がって
この広い広い普天間基地を囲んでるってすごくない？
2回目はラジオで「ここではウェーブが起こっています」と聞いて
この周辺もウェーブを始めたので笑いが沸いた。
おじさん達は持て余すパワーでウェーブのテンポも早いので
おばさん達が「早いよ〜!!」とブーブー言ったりして和んでた。
隣では「琉大」「沖国大」と書かれた赤い旗を持った
学生会みたいな人達がシュプレヒコールを繰り返していた。
3回目の時にやっとちょっと話をしてみた。
「去年もこの場所だったのよ」とおばさんは答えた。
石垣や宮古、遠くは内地から毎年来てる人もいるのに
歩いて10分のアパートに住んで13年の私が初参加。
最初とは違う意味でちょっと恥ずかしくなった。
「石垣のお土産」と貰ったサーターアンダギーを食べながら
隣人とあちこち遠回りして帰る。
バナナの木、にんじん、なす、ごーやー、大根…何でも揃う畑と
ブーゲンビリア、ハイビスカス、あと名前も知らない花々の咲く
細道を歩くのも久しぶりだな。
基地の事は賛否両論、一概に答えを出すには難しい問題。
でもヘリが落ちたのは2丁目、私んち1丁目。
「今回は人が死ななかったから良かった」と言うけど
次にまたヘリが落ちて私が死ぬのはイヤだと思った。
だけどそれを大きい声では言えない風潮がある。
「戦争反対」「基地撤去」「自然を守ろう」と
言う事が悪いのではない。
人の言葉を尻込みさせるのはいつも「お金」だと思った。
「…とは言っても軍用地で生活してる人が…」
「この海を売れば生活費が…」
リアルに「生活」に絡み付いてくるから
沖縄人同士で相殺してしまって声が小さくなる。
でも「戦争賛成」「基地大好き」「海を壊そう」と
進んで言う人はあまりいないと思う。
そのお金を操る方の人達はいつもカヤの外から見るだけで
自分の土地や命を私達に賭けてくれる事は一度もないのにね。
「東京湾を埋め立ててヘリ基地を作りましょう!!」とか
言ったらみんなえらい勢いで怒るはずねー。
想像するだけで怖いなぁ(苦笑)
おじぃおばぁが泣きながら耕した畑の食べ物で育った私達が
亡くなったおじぃおばぁに返せなかった恩を返すとしたら
私達がおじぃおばぁになった時に孫達に同じように
自慢の美しい島を渡してあげる事だと思っている。
「できる限り美しいこの星を君に手渡したい
君の時もそうできるといいな」(「未来の君へ」by BEGIN)
もちろんお金はあった方が何かと便利だとは思う。
でもその受け取ったお金が価値を失ったとしたら？
そのお金で作り上げた物が盗まれたり、災害で失ったりしたら
私達はともかく孫達には何が残るんだろう？
「これがあんた達の為に残した金だよ」と言うよりは
「これがあんた達の為に残した海だよ」と言いたいと
こないだ歌いに行った辺野古の海を思い出しながら思った。
とはいえ、私はまだ勉強が足りないから
想像の域を超えてないんだと思うけど
賛成にしろ反対にしろ、どっちにせよ、
無視していられない距離に私はずっと住んでるんだな。
私は万年貧乏だから(笑)大金を貰っても使えなさそうだし
逆にお金がなくてもなんとか生きてきたけど
子供がいたら考え方もまた変わるのかな。
…なーんて語ってみた(^_^;)
ちょっと社会的な事を考える時も一応あるのよ、
新聞もテレビもないから情報遅いけど。(笑)
今日の事は「考えるキッカケ」になったって事で書いてみた。
これまた誰かの気分を害したらゴメンなさい。
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