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2004/09/03(金)
トリカブト(鳥兜)
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名にし負う毒草です。保険金殺人に使われたりして、毒性ばかりが有名ですが、花の美しさもなかなかのものです。昔から観賞用や漢方薬の原料としても栽培されています。日本には20余種が野生してトリカブトの解毒剤は未だに発見されておらず、現在でも、致死量以上を口にすると助かる見込みはほとんどありません。但し野生品は、種類や産地によって毒性に大きな差があります。エゾトリカブトやオクトリカブト、ヤマトリカブトなどは毒性が強いといわれています。同じヤマトリカブトでも、東京の高尾山には毒成分がほとんど無いものがあります。西日本に広く分布しているサンヨウブシなども毒性が弱いといわれています。いますが、変異が強くて種の区別はむつかしいそうです。 毒草の雑学(一戸良行著)』には、「塊根を割ってみて、赤褐色に変色するほど毒性が強い」と書いてあります。 三和生薬という会社では、トリカブトを大量栽培して減毒加工し、リウマチ薬や育毛剤などを作っているそうです。
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