風花の言伝
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2015/07/19(日) ツイッターのログ
ツイッターログ!!

●1RTごとに書く予定のない小説の一部分を書く
降り続ける雨の下で炎は君を包み続ける。
その光景を見て誰一人、彼女の救済を求めなかった。
人々の目には彼女を包む炎が神であり、
その神に抱かれている彼女は幸福者とみえている。
だが、私は願った。彼女を救う水の神を。
深淵に身を投じ、水の神が鎮座する祠を探すため、
私は彼女に背を向けた。

お姉さんお姉さん。
その綺麗な簪はどんな殿方から貰ったもんだい?
ちょっとあたしに見せてくれないか。
いやいや、このとんぼ玉の鮮やかさ、買付のあたしの目から見ても本物さ。
だがね、お姉さん。この殿方はやめた方がいい。
そんな怖い顔をしなさんな。これは買付師のあたしの勘だよ。
まぁ気を付けな。

春が過ぎた。君の場所を離れてどれくらいだろうか。
夏の訪れを君に伝えるために、君がくれた色を枯らしてしまった。
そんな枯れた欠片を君はひとつひとつ、複雑な顔をしながら、拾い上げていた。
すまないね。そういえたらいいのに、私の声は君に届くことはない。
次の春こそ君に伝えたいよ。

子どもが空に咲く大きな花を指差した。
あの花がほしい。一緒にいた青年はにっこりと笑っていいでしょうと返事をした。
青年は片膝をついて、子どもに言う。
あの花を取るには君の力が必要です。子どもは首をかしげた。
どうして。子どもは青年に聞く。
青年は空の花を指差し、私もあの花がほしいからです。

この痛みを私は覚えている。
刃で付けられた傷よりも深く、記憶のように時間と共に消えることはない。
思い出しては傷口は広がり、記憶は鮮明に残っていった。
あの人に付けられた傷ならば許せると思ったのが間違いないだったのか。
瘡蓋が割れる音が聞こえた。
あの人の傷はいつまでも心の深くに傷を残す。

枕元に残された和歌。
勉学のない私には、貴方へ返す和歌は作れないけれど、
貴方が月夜と共に現れた日には、たくさんの言葉を貴方に贈りましょう。
愛を伝える言葉ではなく、外を知らない貴方のために、外をお伝えしましょう。
私は自由気ままに、貴方の腕に包まれながら二人で歩く夢物語を紡いでいます。

飴を舌の上で転がした。
あの子から貰ったせいか、甘すぎる。右へ左へ転がす。
あの子が咳き込む俺に「あげる」と差し出した右手を思い出した。
右薬指に光る指輪。俺が贈った安い指輪。甘さが増した。
甘いのは苦手だ。でも悪くない。飴を右に左に転がした。

●ふぁぼRTされた数だけ140字創作
陽炎の中で揺れる記憶を捕まえたくて腕を伸ばす。
暑さで私の意識も揺れ始めた。
なぜ記憶にこだわるのかもう一人の私が私に問いかける。
それはあの人の記憶が時間と共に消えていくのがただただ怖いのだ。
陽炎に揺れる記憶の影が私を呼ぶ。
その声に私はまた答えられないまま目を瞑ってしまうのか

苦い飲物が苦手な君。
苦手なくせに僕と同じブラックコーヒーを注文する。
淹れたての珈琲に角砂糖を1つだけ静かに落とす。
それだけだとまだ苦いだろうに。
君は強がって角砂糖を入れようとしない。
頑張る君に甘いスイーツでも頼んであげようか。
子ども扱いしないでよと君は怒ってしまうかな。

斬られた痛みより死ぬことの恐怖が俺を襲う。
助けてと叫びたいのに口が動かなかった。
振り上げられた刀の先が光る。騒音はまし、視線は光を離さなかった。
光が俺の体に突き刺さそうと向かってくる。
誰か、誰か、誰でもいいから頼む。
死神が俺に笑いかけた時、一迅の赤い風が光をかき消した。

月に住まう貴女を想いながら歌を詠んでみたがしっくりこない。
美しいと一言で纏めてしまうのは簡単だが、
いやいやそんな安い言葉では貴女は振り向いてくれないだろう。
誰もが求め誰一人として手に入れられない貴女。
あぁどうしたら私だけのものになってくれるだろうか。
月を見上げまた歌を詠む

縁側であなたと二人、遠くで誰かが奏でる笛の音色を聴く。
やっと帰ってきてくれましたね。
私の言葉に貴方は優しく私の頬に触れて頷いた。
見つめ合うあなたと私。
最後にもう一度だけ抱き締めてほしかったんですよ、と
あなたに叶わぬ願いをいう。
笛の音色はいつの間にか聞こえなくなっていた。

スカートのファスナーを上げ、鏡の前で身支度を整える。
鏡の前で君のように笑ってみた。
君の姿を借りてから君のように振舞うことに虚しさを感じることは減った気がする。
行ってきます。
机の上で笑う君の写真に声を掛けて、僕は部屋を出た。
鞄の持ち方、歩き方。今日も君になりきってみせるよ

火月のアカウントは@hiduki12です。
ではでは!


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