ひねくれ者の小唄
できればネットの片隅に存在し続けられますように
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2005年11月
前の月 次の月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      
最新の絵日記ダイジェスト
2009/01/17 ゲームセット
2009/01/16 姉はリレンザ
2009/01/15 姉がコスプレ
2009/01/14 ニュース用語
2009/01/13 置換

直接移動: 20091 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月 

2005/11/12(土) 赤い仕様書(えじえじ)
不躾ですが、赤本と言えば何を思い浮かべますか?最初に思いつくのはおそらく入試の過去問題集だとおもいます。えじえじは高校、大学と棚に飾って満足していましたが、おそらく受験生一般の方々は勉学に勤しんでいることでしょう。



さて、次に何を思い浮かべますか?有栖川有栖の「朱色の研究」のように赤っぽい本を想像する人もいるかもしれません。実際に装丁が赤い本もあるでしょうしね。そう、えじえじが思い浮かべるのはRed Book(以下面倒なのでレッドブック)です。


知っている人も多いかと思いますが、レッドブックはオーディオCDの仕様書です。実は今世の中にでているCompact Discは全てこのレッドブックに準拠している(はずな)のです。そしてこのCompact Discの商標を登録したのが、フィリップス社とソニーです。かつてVHS対ベータの様な規格争いがあったらしいのですが、詳しいことは知りません。松下がソニーに味方したため、日本ビクターは矛を収めることになったらしいのですが…。それはともかく、ソニーは現在も強力なデファクトスタンダードを手中にしているのです。


ですが、2002年頃CCCDが発売されました。コピーコントロールCDとか言うやつです。ことさら説明するものでもないでしょうが、拙いながらも書いておきます。簡単に言えば複製防止技術を取り入れたCD…なのですが、オーディオCDの仕様に則っていないため厳密に言えばCompact Discではありません。だからCCCDのケースにはCompact Discのロゴは入っていないはずです。そのくせCCCDなんて名称を使うのはどうかと思いますが、Compact DiscではなくCompact Disk、もしくはCDなんでしょう多分。


それでCCCDのメリットは、当たり前ですがコピーを防止し不正な流通を防ぐことによって制作側の利益を守ることにあります。また、消費者の観点に立てば正当な範囲で使用している人達の不公平感を解消することが出来ます。


一方デメリットは、えじえじらしくいっぱい思い浮かんでしまいます(汗)まず再生できない機器が出てくる点です。上にも書いたとおりCCCDはCompact Discでは無いため、パソコンのCDドライブはおろか既存のオーディオ機器でも聴けないなんて事態が起こり得ます。それどころか機器をぶっ壊してしまっても責任は取らないときたもんだ!もちろんえじえじのコンポは逝かれましたよははは!…というのは嘘です。まあaiwaだし、8年近く経ってたし寿命だったのでしょう。まだ動いてますが、たまにしかも勝手にがりがり鳴ってます(笑)それからパソコンやPS2でCDを聴くことになったのですよ。まあ、当然PS2でも聴けない時もあったわけですけどね。


他にあるとすれば、CDエクストラ仕様と共存できないとか、なんでWindowsにしか対応していないのかっていうところです。前者はともかく後者は問題です。だって他のOSユーザーは聴けないじゃないですか。それにこの先Linaxが天下をとることだってあるわけです。それなのにWindowsユーザーのみにサポートを限定するのは企業の姿勢として如何なものかと。え?Mac?知らん


そんなこんなでCCCDが発売された後、ソニーは「こんな変な板にCDなんて名前つけやがって!」とか「こんなCDもどきは許さん!」などと批判することはありませんでした。当たり前ですよね。自身はSMEを抱えており、自らも手を焼いている問題で音楽業界と対立する必要性はありません。むしろ同調して新たなスタンダードを作るべきだろ!!みたいな感じで、出来たのがレーベルゲートCDです多分。すみません、完全な妄想なので背景は調べてください(汗)


で、このレーベルゲートCDはCCCDの一種なのでレッドブックに準拠していません。つまりソニーはフィリップス社との協定を破ってまで独自規格を作ることにしたのです。まあ、これは賛否両論がありそうです。自分で示した規格基準を無視したのは無神経だとか、逆にソニーこそが新たな規格を示すべきでありその責任を果たしたとか。でもそれはおいといて、レーベルゲートの特徴を見ていきましょう。


まずレーベルゲートCDはCCCDと違ってHDDにコピーができます。ただし無料なのは1回だけ。それ以降はコピーの都度課金されます。まあこれも賛否両論あるでしょう。それより問題は、パソコンで聴くのに専用のプレーヤーが必要であり、またネット認証が必要なことです。はっきりって鬱陶しいです。そこまで管理されると拒否反応がでますよ。それにネット認証が必要ということはネット接続できないとパソコンで音楽を聴けないわけで批判が高まりました。その批判を受けてか、レーベルゲートCD2にバージョンアップしてネット認証がなくても聴けるようになったのです。最初からできて当然のことなのに誰も気付かなかったのでしょうか?でもHDDにコピーするにはネット認証が必要ですけどね。他にもメリットデメリットありますが、上記のCCCDのそれと特に変わってません。


しかし結局ソニーはレーベルゲートCDから全面撤退してしまいました。昔はこんなことも言ってたのにね↓

「レーベルゲートCD2の導入を機に、あらためて本仕様の採用を他のレコード会社に対しても広く呼びかけていく」
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20031001/sme.htmより

もちろん撤退は消費者のニーズの動向を見極めた結果といえるのでしょうが、先導したくせにこれではなぁ。やっぱり結論はクソニーはクソニーでいいのでしょうか(良くない)


CCCDは英国等でまだ残っているので今のところ絶滅というわけではありません。共有による違法なコピーは問題ですから今後どうなるか見物です。日本でのiPod課金が見送られたし、どうなることやら。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.