ひねくれ者の小唄
できればネットの片隅に存在し続けられますように
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2005/07/22(金) 長文の軌跡と奇跡(けんさぬ)
んあーーーー! 暑い!
(今日は真面目に行くからおもんないよ)


あ、どうも、ビール飲めないくせに枝豆が恋しいけんさぬです。あのしょっぱさがたまんねぇぜべらぼーめ!

さて、僕がブログを作ったのは周知ですが、なんとまったく更新していません。しかも、ちょっと興味本位でポチッっとクリックしたら、えじえじのコメント消去してしまいました(笑)。あれ、笑えない?いやほんとすいません。生きててすいません。


さて、テスト期間中?らしいのですが、如何せん、テストが存在しないため暇です。これは嫌味でも何でもなくて、たんに履修登録してないだけです。こんなに早く就職活動が終わると思っていなかったので(とは言え6月)、履修してないのだす。
そんなこんなで、古本で買ったけどまだ全然読んでない文庫本を読みつつ「読書の夏」にしようと目標を立てました。しかし、一回読んだ本も、読むぞ!とけじめをつけた僕にとっては恋しいもの。酒飲みのするめくらい恋しいものです。だから既読のものから読み始めることにしますた。まずはこの一冊、


「空飛ぶ馬」 ・・・北村 薫


去年か一昨年のこの日記(もはやブログ)で、すでに紹介しているのですが、誰も覚えていないでしょう。あの宮部みゆきが北村さんのファンだというあまり馴染みのないネタをみなさんに仕込みつつ、北村さんが素晴らしい作家であるということを宣伝してみたり。うふ。




みなさんは、人生をやり直したいと思いますか?




北村さんは、この問いに見事に答えてくれたような気がします。つまり、北村さんは男性ですが、小説の中では女性を、しかも女子大生の主観的立場から万物を表現しています。つまり、一度の人生の中で新たな人生を歩んだわけです。作家の方は、何かを創造して筆を走らせるわけですから、当たり前のことなんですが、薫という名前から、僕もしばらく男性が書いてるとわかりませんでした。



またこの描写感覚が逸脱で、あっと思わせることころが沢山あります。ま、まぁ北村さんのことばかり書いても仕方ないんですが、僕はあまり沢山の本を、というーか、かなり本を読みません。でも好きです。それは北村さんの「夏の蝉」という本に出会えたからです。その出会いは偶然で、男女間の関係に例えるならまさに一目惚れでした・・・・。




「今日と同じような快晴、高校二年生の僕は学校で模試を受けている最中でした。それが午前だったか午後だったかは定かではないけども、国語の試験の第二問目。つまり小説を題材とした問題の文章がこの『夏の蝉』でした。今まで現代文の教科書に載っている文章にも素晴らしいものはありましたが、この(あとから思えばクライマックスの部分の)問題文を読み終えた時に、胸が熱くなったのを今でも覚えています。主人公が姉に対して『おねえちゃん』とつぶやく一節があるのですが、確かそこが虫食いになっていた記憶があります。もちろんそこの答えはわかっていましたが、高校生の時の一節と、大学生になってから実際に文庫本として手にした後のその一節はまた違う意味合いを持ったように感じられました。・・・もちろん、就職活動が終わり、将来に一抹の不安と期待を背負う僕が、今日に読み終えた『夏の蝉』は、あの頃ともその頃とも違った深さがあったと思います。」


誰だって、いや少なくとも僕はこう思います。人生をやり直したい、と。そこには根拠は無くても、将来の不安と過去への後悔を考えればおのずと行く着くものだと思います。人間は本能の他に考えて、話して、伝えて、残すということを進化の中心においてきたからこそ文字が生まれ、また文学が生まれました。人間は自己満足のために小説を読んだり、映画を見たり、他の美術的なものに救いを求めます。僕の人生の数ある出会いの中で、北村薫の『夏の蝉』に出会えたことは一種の奇跡だと思います。・・・・長々と書いてきましたが、たかが一冊の本に何が奇跡だ、と言う人もいます。実際に僕も話題の映画や本には目も向けないこともあります。でも、それもまた運命なんだと思います。今日の三時半くらいに、きっちりとあとがきまで読み終えた僕は、心の底からこう思いました。







『この世に本があって良かった』 、と。



☆えじえじより

>あれ、笑えない?

朝見たらコメントが無くなってて笑いました。まあ、いいや。


そういえば北村薫は覆面作家シリーズしか読んでませんね。まあ、北村薫もライトノベル作家になるので読んでみましょう。最近は純文学じゃなかったら何でもライトノベルだし、純文学でもライトノベルだし良い時代になったものです(意味不明)


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