|
2005/09/29(木)
トーギズムを聴きながら
|
|
|
時計を拾いました。女物でSEIKOの時計です。僕の見たところ10000円するかしないかの安モンです、たぶん。写真は僕のブログに…。
僕はそれを五条警察署に届けました。
僕をよく知っている君なら、君は僕のこの行動を偽善的だと言うかもしれないな。
でも僕はその時計を五条のフレスコ前で拾った時こう思ったんだ。
この時計は、二人の結婚記念日に夫とペアで買ったものの片割れで、これを落とした夫人はさぞ落胆していることだろう、と。
こうも思ったんだ。
この時計は、持ち主の息子が母の日のプレゼントのために汗流して働いてやっとの思いで購入した時計で、これを落とした婦人はさぞ落胆していることだろう、と。
そしてこうも思ったんだ。
この時計は今をときめく華の女子大生がうっかり落としてしまったもので、これを落とした人はさぞ落胆していることだろう。そしてこれを警察に届けた僕の電話番号を見た持ち主は僕にコンタクトを取ってきてお礼に一緒にランチでも…な展開になりはしまいか、と。
偽善だよ!どーせ偽善だよ!ぺッ、どいつもこいつも。
★ ★ ★
家の近くをふらついていたら(といっても二条城近辺だけど。全然家の近くじゃないね。だったらこんな書き出しやめろっつの)、公園で小学生が円になって遊んでいた。
何やってんのかな〜とちょっと視線を移しつつ、彼らの会話をスペサルイヤーで聞き込んでいたら、その円の周りの小学生7、8人が突然叫びだした。
がんばれー!がんばれー!
お・ぐ・ら
ゆーこ(σ・∀・)σ
がんばれー!がんばれー!
お・ぐ・ら
ゆーこ(σ・∀・)σ
君たちの進まんとする道がお兄さんには見えないよ!? え?何?コンセプト何!?
そのコール(?)に合わせて円の真ん中にいる子が風船を膨らませ始めた。
これ…は、真ん中の子がおぐらゆうこという名前なのか…?でもそいつ男だったけど。
風船とおぐらゆうこに何かしらの関連が?
京都の遊びは奥が深くて理解できん…。
★ ★ ★
五条警察署へ時計を届けに言った際、書類に住所指名電話番号を書いていたんだが、そんな時ふらりとひとりの金髪男が入ってきた。
その男はなにやら署員に話しかけていたが、僕に負けず劣らずのボッソリした声で僕のスペサルイヤーをもってしてもなかなか聞き取りづらかった。こいつは間違いなくオタク系だ。電車男だ。金髪の電車男だ。こいつの声はたいそう聞き取りにくかったが、書類を書く方手間でこっそり聞いてやった…。その男が言っていた概要はこうだ。
『あの…僕の知り合いの女の子がいるんですけど、その子を京都駅で見かけまして…僕知り合いなんですけど、どこ行くのか気になって追いかけたんですけど、ちょっとはぐれてしまって、僕知り合いなんですけど、九条まで追いかけてみたんですけど見失ってしまって…もしかして彼女の身に何かあったんじゃないかと思いまして…誘拐とか。名前は○○さんっていうんですけど…住所知りませんか?』
やぁ、ストーカーさんこんばんは(笑)
対応に当たった署員は『いや、そんな届出はありませんし…』と律儀に答えていたが、僕は心の中で思いっきりつっこんでやりましたよ。つーか書類書きながら笑いこらえるの大変でしたよ。夜の警察にはいろんな奴が訪れるようだ…。
いや実はほんとに誘拐だったらごめんな、金髪の電車男クン。でもあれはな〜無いな〜。
|
|
|