秋山亜軌の日記です。著作は秋山亜軌にあります。文書・画像の無断転載禁止です。
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最新の絵日記ダイジェスト
2005/02/28 だいぶ、前の話になりますが・・・。
2005/02/15 ミュシャ展に行って来ました!
2005/02/13 音楽に助けられる日々ですよ。
2005/02/11 コロビノヨロコビ
2005/02/07 めまぐるしかった三日間。

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2004/03/31(水) 休みは素晴らしい。
今日は散歩がてら家賃やらなにやら振り込みに行って、気分転換。やっぱり休みは大事。毎日同じサイクルの生活をしてると外に出ることがいかに大事かわかる。会いたい友達もいるんですがしばらくは出かけることで気を紛らわそう。今は絵を描く気分になれないので、今まで買った画集やら、ポストカードやらを部屋の奥からひっぱりだしてきて分析してます。例えばなんでその絵が好きなのか、どこが気になるのか考えて眺めたり、構図や線の処理の仕方、色の乗せ方、勉強になることはたくさんあります。専門時代の教科書まで読み返す。昔書いてあることが理解できるようになっててそういうちっちゃいことが嬉しい。やっぱり自分が描かなくちゃってとこを離れると自分てすごく絵画好きなんだ、と思います。それこそ好きな画家っていっぱい居すぎてあげたらキリが無い。最近は友達とミュシャがいいね、って云ってるんですけど。趣味は変わってきたかな。思えば小学生くらいからゴッホが大好きだったんですけど大人になったからか、上品な色使いに惹かれるようになってきた。今から楽しみにしてるのが上野に来るフェルメール。まだ一回も本物見たことないんだけど見た人によると、動けなくなるらしい。印刷物でも凄さはわかるけど本物見ると好きになってしまうってとても多いんで楽しみです。決してお上品なだけの画家ではないので。

2004/03/30(火) ブルシャンブルー
ああ、そろそろ何かしないといけないと思うんですがアイデアが出てこない。アイデア出てはぽしゃりアイデア出てはぽしゃりの日々。目指すものが高くなればなるほど自分の作品にシビアにならざるおえないんですね。やるからには今までの自分を大きく飛び越えないとならないし。先日、友達に俺は画力は無いけど色の使い方がすごいって云われて、うん、そこは一番こだわってるとこなので嬉しかったかな。逆に画力が無い分を鍛えてかなきゃこれから成長は厳しいと思うんですが。色に関して、特に変わったことをしてるかと言われればそうでもないけどあまりビビって使ってないかな。補色っていう基本は忠実に守りつつ、そこにアクセントである蛍光色を馴染ませていく、っていうパターンでずっと描いてますが、のってくるとルールは破るし、結局楽しいと思った色使いになってる気がする。それこそ俺の色使いって濁っててもOK出しちゃうこと多々あるし。本来濁った色って美しくないとされるじゃないですか。印象派が光を獲得するために純色で描いたように。とかいって、この前の「美の巨人」でゴッホが自分と全く同じ色の使い方をしてたと知って、ちょっと嬉しかったんですけど。それはブルシャンブルーとバントシェンナーを重ねて強い黒として使ってたってことで。番組内では、ブルシャンブルーって危険な色だって云ってたんです。何と混ぜてもその色を食ってしまう(濁ってしまう。)強い色だって。それゆえ扱いが難しく嫌われる色だって。俺は青って云うとブルシャンブルーしか使わないってくらいよく使う色だったので、びっくり。知識が無いから恐れず使えるものってのもあるんだな。それと同時にだから俺の絵って濁るのね、とも思った。

2004/03/29(月) 二日酔い?
今日は午後から仕事だったんだけど昨日のウィスキー原液で酒枯れして声が出なかったです。なんかやたら喉かわくし、やっぱりなんだかんだ花見は僕の中で特別なイベントらしい。無意識にタガが外れてしまってるんだろうな。その楽しかったのがよほどでかかったのか、反動が来てバイトしながら、センチメンタルになってしまった。俺なんでこんなことしてんだろって。仕事してる時はなるべく自分をはさまないようにしてるんだけど今日だけはせつなかった。こう余韻にひたる間もないままにひたすら流れてく時間にいらだっていたのかも。友達からすると僕は他の子と違って自分の置かれた状況を美化したり時代に流されたりせずにやりたいことやってるから安心するらしいです。でも僕は僕なりに焦りを感じててこのままじゃ何も変わらねえ、とか安定してる人をうらやんだり嫉妬したりもするわけです。そう思った時に誰でも同じ、常に人って欲張りだから自分に無いものを欲しがってるだけなんだ、って感じて僕もラクになりました。僕は僕のできることをとりあえずやるしかないんだな。疑うことすらよくないこと。洗いざらいしゃべったから今すごくニュートラルな自分が居て、これからもっといい絵かいてやるぜって気持ちになった。もうねえ、創作ごとで勝負するとなったら天才だって信じるしかないんですよ。自分のこと。そうじゃなくても。これからの僕の表現は身近な人をびっくりさせるのに重点を置きたい。遠い第三者に響くものじゃなくて描いてる時にその人の顔が浮かぶような。身の回りでへこんじゃってる人が多いのもあるけど。その人達を励ますと共に挑発するような絵を描きたい。

2004/03/28(日) 花見in井の頭!
仕事のあと井の頭公園に花見に行ったんですが今日の井の頭来園客数はなんと十三万人!すんごい混んでました。朝から友達が場所取りしててくれたんで助かった。僕らの中で花見というイベントは毎年めちゃくちゃ力が入ってるんですが、いつも遊んでるメンバーの他に外部からのゲストを呼びます。(友達の友達とかね。)そしてなぜか僕が一番はじけるイベントになってます。過去二回はスーツで登場、外部ゲストに暴力をはたらいてきましたが(笑)今年は一人の犠牲者も出さずに終わらすことができました。というのも一人の男がすごいがんばってくれたのがありました。いつもは頭ごなしに女子をくさす奴なんですが今年はトークで外部ゲストと盛んに交流を図ってくれました。おかげで僕が目立つ必要がなくなって、戦慄のハイキックも筋肉バスターも出さずに和やかな雰囲気で友達と話し込めました。昔だったらもっとスリルがないとおもしろくないって僕は云ってたと思うんです。けっこう無茶してたし、柄にも無いことをやらかそうと必死になってたと思うんです。でも今は仲間の間に流れるこの穏やかな空気が好き。はっきり云える。例のように僕は酒を飲むと見境なくすんでどんな会話をしたか次の日になると覚えてないんですが、目覚めがいいと、ああ、昨日はいい飲みだったんだなあ、と判断します。昨日はいっぱいメンバーそろって大勢で騒ぐと楽しいってことを再確認しました。もう一回くらい花見はしたいなあ。僕、桜ってシャワーを降らして花びらが道をピンクに染める、その時期が一番好きなんですね。で、花びらを捕まえてピーって笛にする。ロマンチックだなあ。

2004/03/27(土) 「パリ1900ベル・エポックの輝き」展
今日は目黒まで行って「パリ1900ベル・エポックの輝き」展を見てきました。目黒はねえ、あんまり好きな街じゃなかった。道路に面してて空気汚いし、食べ物屋少ないし、変わっためぼしい店が無かった。(単に僕の降りた方面がそうだったのかもしれないが・・・)東京庭園美術館はそんな道路に囲まれ、孤島のようにありました。飯屋が無いので仕方なく庭園美術館内にあるカフェテラスでサンドイッチを食べて、いざ鑑賞。初めて行った美術館なんですが、ちょっと変わった美術館でした。建物が迎賓館なんですね。内部が明治、大正風でなんか雰囲気あってよかった。絵を見るにはどうかと云われるとちょっとって感じなんですけど。まず通路が狭いのに、作品数が多すぎ。ウチの店みたい(笑)。内容がパリジェンヌと呼ばれる人が出てきた時代の絵画や彫像、ガラス工芸、その人達が身につけてたアクセと広範囲に及ぶんですが、もっと削ってもよかったんじゃないかと思う。あとやっぱり迎賓館ですからなんだかんだおうちなわけですよ。順路があるんですけど、あんまり意味をなして無くて部屋がバラバラに混在してるので少し戸惑った。それから客を見ていて思ったんですけど、絶対花見に来たついでにこれ見に来ただろうっていう、普段絵を見慣れてなさそうな人がいっぱいいた。どう見ていいかわかんないのね、たぶん。遠慮がちというか誰も絵に近づいて見ようとする人が居なかったし、会話の着眼点がどうでもいいことだったり浅かったりする人がたくさんいた。文句ばっかり云ってきたけど力作がたくさんあって結果的には楽しかったです。チケットの絵になってるサラ・ベルナールの絵も印刷で見る印象と違ってけっこう荒々しくて勢いを感じた。ものすごくでかい絵で迫力あったなあ。やっぱり生はいいな、と思った。かと思えばセザンヌが二十代のころ描いた絵は大したこと無かった。セザンヌは自分の画風を獲得してからの方が断然いいですね。年とってからの絵もあって、そっちには言いようの無い重厚感と強さがあってすごかったです。知らない画家の絵もとっても力作ぞろいで感動した。特に輪郭線の処理の仕方がとっても参考になりました。輪郭をぼかしてタッチを消して柔らかい印象を与える絵もあり、セザンヌの場合は黒で輪郭を縁取って非常に強い印象を受けた。輪郭線一つとっても絵の表情ってすごく変わるなあ、と思った。でも何気に一番衝撃を受けたのは、一番ちっちゃくて点数の少ないモローの絵でした。これはねえ、見ないとわからないと思う。象徴主義ってビジュアル系的趣味であまり好きじゃないんですけど、モローは別格。それははっきりと感じた。めちゃくちゃすごい存在感だった。その他にも、サラベルナールが貞奴を妬んでたとかおもしろエピソードも知って、結局大満足。帰りたくなかったです。土産に本展のポストカードとミュシャのポストカード集買ってしまいました。ところで僕が三人組で活動してるプラハのHPの方がサイトリニューアルしました。ぜひ見てください。かなりサイトデザインが凝っててかっこよく生まれ変わりました。

2004/03/26(金) 「ジェヴォーダンの獣」見ました。
久々の快晴。僕の機嫌もおだやか。バイトも午後からなんで映画見ました。「ジェヴォーダンの獣」。時代背景は中世で女子供ばかりを襲う伝説の獣を退治するっていう話がメインの話です。これまたモニカベルッチものなんですが、内容はまあまあかな。つまらなくも無かったんですが、中弛みが多かった。フランス映画につきもののダラダラした心地のいい間ではなく、単にはしょればよかっただけの無駄な間ですね。そのくせアクションシーンはハリウッドに匹敵するくらいすごかった。主人公よりインディアンがすごくいい味出しててかっこよかった。獣の正体はなんだ?っていうのがこの場合一番見所だと思うんですが、正体出さない方が怖かったなあ。つかみはよかった。怖かった。でも奴が出てきてからは・・・。モニカはやっぱりセクシーでよかった。イタリアの宝石と言われるのもわかる。妖しい役がよく似合うなあ。そのあとマックに行きました。ディップなんたらを食べた。あまりCMの如くはまりそうに無かった。ビッグマックがやっぱりあそこでは最高。他は食べた気しないから。

2004/03/25(木) 基本が大事!
絵を描くに当たって、最近どうしても限界を感じることがあり基本を勉強しようかなと思ってます。思えば僕はずうっと自己流で絵を描いてきて数をこなせば自分なりにもおおっ!と思うくらい上達はしているんですけど、絵画理論とかはよく知らないし、技術的なこともまだ知らないことがたくさんあります。元デザイン系だし絵を習ってたのは小学生の時くらいで、その時は好きに描くだけで理論も技術も教わってないわけです。一般の人に比べれば知ってる方ですけどその道の人や評論家の話してることを理解できるレベルには達してない。もう知識はテレビで得たものばかりで(美の巨人とかね。)。色彩検定は二級まで持ってるんですけどねえ。特に知りたいのは画面構成(レイアウト)とか絵の見栄えをよく見せるための方法なんかですね。もちろん描いてなんぼの世界なんでそっちもちゃんとやらなきゃなとは思ってます。とにかく上には上がいてその人達とどうやって差をつけるか、このまま描いててもまず公募展で入賞できないな、と思う。コンペに勝てる男になる。まず成果をあげないと。そこで自信をつける。

2004/03/24(水) 手に入れるために捨てるもの。
BBSでもちょっと書きましたが見ている人に力をみなぎらせる絵や小説を描くためにはまず自分自身がこんな鬱ではいかんな、と思ってきました。いつでもテンション高めにしよう、というわけでは無いし、いつでも笑ってられるほど能天気でも無いんですが、まわりに居る人達を見ていると、そんなに今が悪いムードなのか、ひょっとして不安そうな人達を見て自分は必要以上に不安になっているだけなんじゃないか、と思うんです。確固たる自分を作りあげて身を守ろうとする人、ふわふわとただ時代をさまよう人、誰かに合わせて自分をせめて水準に保とうとする人、皆必死だなあと思う。まわりを見ていて思うことはもっとラクに生きていけないかなあってことで。手抜きをするという意味じゃなくて、それこそ普通に。誰かにひけをとってるとか、秀でてるとか思わないで、自分に暗示をかけたりしないで、グチも云わずに、楽しく生きていけないかな。僕達は常に何かを背負っているように見える。人の期待やら後ろめたさやら向上心やら、劣等感やら、人の視線やら。ここでこんなことばっかり書いてると、必要以上に親や周りの人が心配するのもあるんですけど、もうそんなこと考えたくないなと思う。僕の人生は僕のものなんだからって開き直ろうと思ってます。最近ものを捨てられない人が増えてるそうですが捨てるってことは何もそんな悲しいことじゃない。余計なものなら放り出してしまえばいい。本当に大切なものなんてたくさんは無いんだから。

2004/03/23(火) 世間話の対処法。
今日も仕事だったんですが、メンバーはおじさんおばさんばっかり。俺だけ若くて、やっぱり同世代の子たちと働く方がテンション的には上がるなあと思いました。(その代わり、仕事の出来は悪くなったりするんだが。)お若いのがお好きなんです。なんだろう、フレッシュ!って感じでパワーもらえるんです。よくわかんないか。おじさんおばさんには失礼を恐れず云うと、力吸い取られる感じなんです(笑)。でもけっこう僕馴染んでると思うんですよ。年配の中に交じっても。精神的年増なのかも。おじさんおばさんにかわいがられやすい。でね、話変わって僕は世間話が苦手なんです。シャイなわけじゃなくて苦手なんです。例えば若い子は物事知らないから(特に女の子は)恋愛とかドラマとかの退屈な話になるし、おじさんおばさんになると自分の家族の話とか、主婦だと子供の話とか晩飯の話とかもう決まってて僕は毎日デジャブを見ているようですよ。ループですよ。ホントにね、さんまも伸介もすごい。別に僕は司会者タイプじゃないけど、しゃべりで食ってる人って尊敬する。見習いたい。僕には無理だもの。自分に興味ない話に付き合ったり膨らましたりするの。どうでもいい話をおもしろくできないし、第一ずっとしゃべってられない。僕悪いなと思うけど、そういう時、話に加わらない。黙ってしまいます。ずばりノーリアクションです。悪気は無いんですが、世間話ダメみたい。あはは、性格悪いかも。何で世間話ってするのかわからない。どうでもいい話ならしなきゃいいのにって思っちゃう。(それは問題か・・・)ディープな話にならいくらでも付き合うんだけどなあ。でも休憩中にディープな話してもなあ。カウンセリングでも受けようかな(笑)。

2004/03/22(月) ホントに春は来るのか?
最近雨が続いてますが、皆さんどうお過ごしでしょうか?俺は雨がそんなに嫌いじゃないみたい。そりゃ出掛ける時はうっとうしいけど、室内に居る時は妙に和む。そろそろまた動き出そうかなと思ってるんですが、どうも最近エンジンがかからない。こう時間がないってよく言うけど、何かやろうと思えばもっと動けると思うんですよね。俺より忙しい人たくさん居るし。行きたい美術館いっぱいあるし、見たい映画もある。もちろん絵も描きたいし、飲みにも行きたい。だから勝手に一人であせってんのかなあって落ち着くと余計に思う。自覚はしてるんですよ。大人になったな、と。腹立っても笑えるし、自分のこと以外にも目がいくようになったし。それでも時々ふとした時に我をなくすぐらい切羽詰ってる時があって。よく、本当の自分てなんだ?みたいな議題が出るけど俺はやっぱり、真面目で努力することでしか成果をあげられない人間なんだな、とつくづく思います。昔からそうだった。本当の自分なんて居ないっていうけど、変われるっていうけど、根っこの部分て変わらない。俺ってすっごいのんびりゆっくりの人なんですよ。何事にも効率とスピードが勝負の世界において、俺はそこに合わせてあせってやってたんじゃ自分も回りも見えなくなるだけの一人パントマイム状態。それって誰にでもあることだけど。短期間ですっごいことを成し遂げる天才ってのには憧れますねえ。せめて秀才にならなれるかな。努力しないで天才になった人なんて実際にはいるわけないってわかってはいるんだけどね。

3月絵日記の続き


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