秋山亜軌の日記です。著作は秋山亜軌にあります。文書・画像の無断転載禁止です。
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最新の絵日記ダイジェスト
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2004/03/27(土) 「パリ1900ベル・エポックの輝き」展
今日は目黒まで行って「パリ1900ベル・エポックの輝き」展を見てきました。目黒はねえ、あんまり好きな街じゃなかった。道路に面してて空気汚いし、食べ物屋少ないし、変わっためぼしい店が無かった。(単に僕の降りた方面がそうだったのかもしれないが・・・)東京庭園美術館はそんな道路に囲まれ、孤島のようにありました。飯屋が無いので仕方なく庭園美術館内にあるカフェテラスでサンドイッチを食べて、いざ鑑賞。初めて行った美術館なんですが、ちょっと変わった美術館でした。建物が迎賓館なんですね。内部が明治、大正風でなんか雰囲気あってよかった。絵を見るにはどうかと云われるとちょっとって感じなんですけど。まず通路が狭いのに、作品数が多すぎ。ウチの店みたい(笑)。内容がパリジェンヌと呼ばれる人が出てきた時代の絵画や彫像、ガラス工芸、その人達が身につけてたアクセと広範囲に及ぶんですが、もっと削ってもよかったんじゃないかと思う。あとやっぱり迎賓館ですからなんだかんだおうちなわけですよ。順路があるんですけど、あんまり意味をなして無くて部屋がバラバラに混在してるので少し戸惑った。それから客を見ていて思ったんですけど、絶対花見に来たついでにこれ見に来ただろうっていう、普段絵を見慣れてなさそうな人がいっぱいいた。どう見ていいかわかんないのね、たぶん。遠慮がちというか誰も絵に近づいて見ようとする人が居なかったし、会話の着眼点がどうでもいいことだったり浅かったりする人がたくさんいた。文句ばっかり云ってきたけど力作がたくさんあって結果的には楽しかったです。チケットの絵になってるサラ・ベルナールの絵も印刷で見る印象と違ってけっこう荒々しくて勢いを感じた。ものすごくでかい絵で迫力あったなあ。やっぱり生はいいな、と思った。かと思えばセザンヌが二十代のころ描いた絵は大したこと無かった。セザンヌは自分の画風を獲得してからの方が断然いいですね。年とってからの絵もあって、そっちには言いようの無い重厚感と強さがあってすごかったです。知らない画家の絵もとっても力作ぞろいで感動した。特に輪郭線の処理の仕方がとっても参考になりました。輪郭をぼかしてタッチを消して柔らかい印象を与える絵もあり、セザンヌの場合は黒で輪郭を縁取って非常に強い印象を受けた。輪郭線一つとっても絵の表情ってすごく変わるなあ、と思った。でも何気に一番衝撃を受けたのは、一番ちっちゃくて点数の少ないモローの絵でした。これはねえ、見ないとわからないと思う。象徴主義ってビジュアル系的趣味であまり好きじゃないんですけど、モローは別格。それははっきりと感じた。めちゃくちゃすごい存在感だった。その他にも、サラベルナールが貞奴を妬んでたとかおもしろエピソードも知って、結局大満足。帰りたくなかったです。土産に本展のポストカードとミュシャのポストカード集買ってしまいました。ところで僕が三人組で活動してるプラハのHPの方がサイトリニューアルしました。ぜひ見てください。かなりサイトデザインが凝っててかっこよく生まれ変わりました。


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