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2005/01/17(月)
キャラクター作ってみました。モデルは友達。
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最近は仕事、仕事なんですが、色々インスピレーションは受けています。書家の年鑑を作っているのですが、僕自身創作をするので、作家がどこを見せたいのか、普通の人に比べるとわかってると自分なりには思ってます。もちろん主観も入るんだけど、この人はこの作品が一番みせたいんだろうな、というおいしいところをなるべく拾い上げるようなレイアウトを心がけてます。もちろん制約はあるんですけど、その中でどう面白くみせるかっていう修行になります。書って言うのは白と黒で見せるので、絵よりも更にシンプルな世界なんですが、だからこその潔さと無限のイメージっていうのがあって、より構図は簡潔になる。そのためシンプルで、ストレート、音楽でいうとパンクに近いものがある気がします。昔は禅っていって無の境地に達するための一つの手段、修行のような意味合いを込めた非常にストイックな側面を持っていたのが書だったのですが、現代の書は逆で魂の開放、個性の主張、表現という方向にあるそうです。自由になってきていて書といっても本当に色んな作品があります。これはアートとも相通じるものがあると思います。ただ、年々高齢化と弟子不足によって書道人口というのは減ってきていてその辺は危惧されています。あの有名な日展でも書による作品の減少は顕著に表れていて、その他の美術品も出品数は全体で前年より200点ほど、減っているそうです。なんか利益を追求する日本を象徴するようで、淋しいけどこれが現実。伝統も文化も壊れてしまう、でもいいものは必ず残るし、必要であれば、絶対蘇る。時代は変わっていくけど、世界は回り続けるけど、だからこそ車輪はまた元の場所に帰ってくる。憂いたらきりがないけど希望を捨てては生きていけないんだ。それが人というもの。矛盾してても。とまじめなことを云ったあとで、ええ、最近はなるべくラクなスタイルで絵を描いていこうと思ってて、手を抜くって意味じゃないけど、結局第一産業に比べたら僕のやってることなんて娯楽なわけで。それくらいに思って描いていきたいわけです。その方が煮詰まらないし、生き生きしたものが描けるような気がします。どっか格好付けてた気がする。最近ラクガキをよくするんですが、描き溜めていってその中から少しずつ形にしていこうと思ってます。
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