秋山亜軌の日記です。著作は秋山亜軌にあります。文書・画像の無断転載禁止です。
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最新の絵日記ダイジェスト
2005/02/28 だいぶ、前の話になりますが・・・。
2005/02/15 ミュシャ展に行って来ました!
2005/02/13 音楽に助けられる日々ですよ。
2005/02/11 コロビノヨロコビ
2005/02/07 めまぐるしかった三日間。

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2005/02/28(月) だいぶ、前の話になりますが・・・。
この前(って云っても二週間ほど前になります。)、久々にディズニーランドに行きまして、昔大っ嫌いだったんですけど、前のバイト仲間と行ってそれなりに楽しめた自分がいました。ディズニーというと女子供趣味で、男にとってはかなり退屈で、人多いしタバコも吸えないし、やたら乗り物の待ちが長いしで、窮屈な場所というのがあったんですけど、バイト仲間の子が子供連れてきて、その子の面倒もみつついつもと違った感じで遊んだんです。子供ってかわいいですよね。ここ何年か僕はずっと穏やかになったと思うんですけど、そのせいか父性に目覚めつつあります。まあ、僕の一方的な愛情でその子は全くなついてくれなかったけど、もうママ、ママ、の一点張りですね。なんていうか、子供は無力だから純粋に愛情というか助けを本能的に親に欲するじゃないですか。大人はそうじゃない。なんでも一人でできるから恋には初期衝動意外にそんなに強い吸引力を必要としない。とかって云ったら冷めてるように聞こえるかも。でもそれが自然な流れで、甘くない関係は好きだし心地いいものです。脱線したけれど、大人になるっていうのは単に年の問題じゃないです。僕は計画的じゃない結婚とか、妊娠とかには否定的なんですよ。それはそのあと駄目になるケースが多いとか、単に偏見からかもしれない、でもその子の母親を見る限り、そんな心配必要ないと思う。シングルマザーなんですけど、その子すごくしっかりしてるし、抱えてるものがあるようで、その辺の主婦に比べて、とても自然で快活で自立しているように見える。自由がある。環境が人を大人にする方が年齢で大人になるよりずっとリアルだなあ、と思います。当事者の問題はそこを経過しないと見えないことでケースに当てはめて考えるクセはよくないというのをすごく最近考える。バブルもそうやって考えたからパチーンと弾けたわけで、絵のことでもそう。現代アートって今までにないコンセプトさえ打ちだしゃ、それで新しい。オールオッケーみたいな流れにあるけど、別に昔のこと今やったってそれは新しいんですよ。同じことやってもにじみ出てくるのが個性で。同じセリフでも、この人が云うと許される、でもこの人が云うと許せないってことがあるのと同じように。ようは例外ってやつになればいい。全てのことは繋がってると思うんです。周りの人で子供持ってるのその子くらいなものなので、初めて身近にそういうこと考えたな。ディズニーは一回スペースマウンテンが故障して中歩いて帰ったことあるんですけど、その時に比べて乗り物増えてた気がします。子供と一緒だったからか幾分素直な気持ちで楽しめたんでしょう。

2005/02/15(火) ミュシャ展に行って来ました!
昨日の話になるんですが、友達と数人で上野で開催中のミュシャ展に行って来ました。普段一緒に絵を見る機会の無いメンバーで見に行ったんですけど、なかなか新鮮でした。ミュシャは一番好きではないけど常に気に止めている人です。色んな人と比較して見ると面白いと思います。アートを高尚なものから庶民の元まで引きおろし、また新しい価値観を提示した、という意味で私的には意外かもしれないけどアンディーウォーホルと性質が似てると思います。庶民的で商業に徹底したということで言うとロックウェルとも似てる。装飾的で甘美、対象として女性にのみ興味を向けるっていうのはクリムトに、華やかさではボッチチェルリに似てる。でも唯一無二の存在である、というのも欠かせません。今回、来ていた作品はとっても充実していて、僕リトグラフだけかと思ってたんですが、油彩からパステル、ドローイング、彫刻に至るまでバリエーション豊富でした。見たことあるものはほぼ全部揃ってたと思います。習作は興味深かったです。製作過程が読み取れるっていう意味ですごく勉強になった。ミュシャ自体がシリーズもので作品を出してるので配置も自然な流れでよかった。ただ日曜だったので人すごかったです。閉館ギリギリまで見てました。どうしても上野は作品数多すぎなんで見るのもかなり体力使います。もっと絞れた気もした。油彩もパステルも及第点までは必ず持ってくる人なのでよかったんですが、ミュシャの場合、やっぱりアールヌーヴォーのポスターが一番個人としてのカラーが出ていてよかったと感じました。デザイナーの友達は、今のポスターと違って説明臭くないことや制約の少なさをうらやましがってました。鉄道のポスターはポスターとしてはどうだろう?と思ったんですけど(けっこう強引なアイデアの出し方をしてます。)。それとレスラーの絵という珍品があり、そんな人間らしさも垣間見えてよかった。総評すると、この人は辛抱の人。天才などではけっしてなかっただろうと、思います。ものすごい努力家で秀才です。用意周到な習作、丁寧なデッサンが何枚も残っているし、そして意地でも完成まで持ち込む集中力と計画力、粘り強さがあります。あれだけ長いシリーズ物を完全に仕上げるのは相当な精神力がでなければできないことです。期待には絶対応えるというプライドがひしひしと伝わる絵でした。線が生き物のように自由自在で、なんでもアールヌヴォーで料理してしまう貪欲さ、色は発色を極限落とした優しい色で柔らかく温かい、そしてポーズへの執拗な執着、観察力、どれをとっても素晴らしかったです。あれだけのイメージがよくおもいつくなと思いました。そのあとでアメ横でおいしい、ほんとにおいしい魚介類を買い付け、友達の家でぱあっと飲み会に流れました。いい一日でした。

2005/02/13(日) 音楽に助けられる日々ですよ。
音楽聴きながら、絵を描くのがすごく好きで、持ってるCDは散々聴いたので、最近はラジオ聴きながら絵描いてるんですけど、音楽に助けられる人生ですよ、ほんと。っていってもほとんどハズレで気に入るのってごく一部なんですけど。いい曲が1、2曲っていう人はたくさんいるんだけど全部いいってなかなかいない。そんなこんなで新しい人を発掘したいなあ、なんて思ってます。僕のツボにはまるのは一曲の中でがんがん表情を変えるような曲、暗い感じで始まって明るくなるとか、最初優しいのに途中から激しくなるとか。あと、皆で聴いて盛り上がれるのもいいんだけど、一人で聴いて対話するタイプの曲に惹かれやすい気がする。だから、カラオケに向かない曲とか好きなんですね。あと青くさいのとか、切り口がいいのとか、メロディーが泣けるのとか、毒気があるのとか、そういうの好きだなあ。バンドだったらチームワークのよさに注目して、ソロだったら、その人独自の作家性に注目したりと楽しみ方もいろいろあります。あ、それはさておき、ちゃんと絵描いてます。明日ミュシャを見に行くんですけど、それにちなんでミュシャリスペクトみたいな絵を今日描いてました。けっこう細かいんで時間かかりそうなんですけど、僕が描くとミュシャ色完全に消えちゃう(笑)。いいんだかわるいんだか。そもそも僕の荒っぽい性格じゃミュシャのような繊細さとは交じり合わないわけで。違うから憧れるんだなあ。

2005/02/11(金) コロビノヨロコビ
この前、友達の誕生会で仲間達からメッセージを募ったノートをプレゼントしたんですが、そのノートの表紙をUPするの忘れてたんであげときます。彼女にちょっと手伝ってもらいました。たぶんi-podのCM意識しました。

2005/02/07(月) めまぐるしかった三日間。
なんかめまぐるしい休日でした。日曜は珍しく僕が幹事の飲み会をやりまして、仲間内にしっかりした子がいるんでいつもは任せっきりなんですが、今回いきなりバトンタッチされて、まあ、たまにはやりましょうってことで、店の予約から、メッセージのノートのデザイン、イベント企画まで考えてなかなか大変かつ貴重な経験をさせてもらいました。僕もグループ内での自分の役割というのをよくわかってて、どうせ誰も正統派の幹事なんて期待してないだろうなって思ったんでいつも通りの自分のキャラで仕切ったつもりです。一応自分なりに、来た人全員生かしたかったしおいしいところを作ってあげるという狙いがありました。身内ネタになっちゃうんであまり深くは書きません。けれどもまあかなり盛り上がったし、自分の色が出せたしパンチが効いててよかったかな、なんて思っています。でもたまにだからよかったわけで毎回仕切るのはさぞかし大変だろうなあ、としっかり者の子に少し感謝もしました。そして次の日は朝から私用で山の手線をぐるぐる回ってそのあとは前の仕事先の人たちとボーリングして、なぜかその方たちが連れてきた子供たちに絡まれ、たいした実力も出せず、そのままホテルでバイキング。子供はすんごいかわいかったけどうんち漏らすは(その時カレーたべてたんですけど・・・)水かけられるはで大変でした。いやあでもほんと子供ほしくなりました。めちゃくちゃかわいくて観察してて飽きなかった。写真いっぱい撮られる親御さんいらっしゃいますけど、少し気持ちわかった。なんかメロンを粘土みたいに手でこねてるんですよ。注意しようかという気持ちといいぞ、もっとやらかせという気持ちの間で揺れてました。元気ありすぎるくらいがちょうどいい。子供は反社会的を自然に体現するからいいですねえ。大人は何やるにも不自然で、なんかうらやましいなあ。

2005/02/06(日) 銀座にて。
銀座に行って参りました。bq graffightというサイトのカメダさんのグループ展を見に。銀座に行くの久しぶりだったんで面白かったです。僕東京生まれのくせにけっこう緑のあるところで育ってるので心は田舎者だったりします。ブティックやらデパートと無縁だったので、ここは基本が女好きする街だな、と思いました。(間違ってる?)趣味いいのも外国かぶれのものもごっちゃになってる街。牛の内臓が見えてるオブジェがあって見とれてしまった。あと新宿みたいにすさんだ通りもけっこうあってそういう裏っぽいとこに惹かれたりする。そんな道草をしながらペッパーズギャラリーという目的のギャラリーに着きました。これが地下にあって雰囲気かっこいいギャラリーなんです。この前ファイトクラブを見たのもあるけどあんな感じ。アジトっぽい。いや、クラブ?バンドハウス?とにかくそんな感じ。カメダさんの新旧の作品を見ることができて自分的には満足でした、ナマの絵で大きくて見ごたえありました。やっぱり絵は本物を見ないとね。本人にもお会いできたし。他の方の作品も興味深かったです、自分もいつかちゃんとした形で、作品を見てもらえる機会を作って、逆にお呼びできるようにしたいな、と思っています。そのあとしばらく銀座の街をうろうろして、デパ地下でOLに交じって土産にオシャレデザート(笑)買ってみたり、歩行者天国で道路の真ん中でベンチに座る見慣れない光景を観察したり、出店で絵の本(すっごく珍しいのがたくさんあった!)立ち読みしたりして帰りました。

2005/02/04(金) 睡眠不足です。
ここ最近絵を描く時間すらなくて、フラストレーションたまるんですが、画材だけは色々調達して、これらを使って何を描こうか、と企んでいます。ラフなドローイングっぽい味のあるものにも可能性を感じるし、古典を描いても学ぶことはあるだろうし、ストイックに静物を観察するも良し、べったべったに重ねて盛り上げるコイーのもやってみたいし、華麗で繊細な線画にもあこがれるし、前衛的なのもいいし、けっこう浮気性です。でも描くことが楽しいからようは何でもいいわけです。それに加え、色んな展覧会にも行くことが決まってて、これから忙しくなりそう。人の作品に接すると素直に絵画好きだなあ、と思います。難しいことじゃない。何かを表現してる人がいる。それを受け止めようとする人がいる。その両者の間にはすごく親密な時間がある。それだけで充分です。でも何かを考える。今は行事があるごとにそれについて考えたりしています。宗教がないこの国で、(無いといったら語弊があるかもしれないけど、)年間通して何か皆が同じ事を一つになってするって大事ですよ。クリスマスも節分もバレンタインも、七夕もそれなりに意味があって、そういうのを調べて、あわよくば行事ごとに絵描けたらいいなと思ってます。皆がバラバラでそれはいいけど、現実との接点としてどんな人も楽しめる、強制でもそういうのがあるといいと思う。余計なものをガンガン切り捨てて利益を追求した結果がこの日本。日本に対して愛国心もってるひとなんてすごく少ないと思う。だからこそ好きになりたいって気持ちが強いです。一見無駄に思える祭り行事も深く調べると意外な一面が見えてきて面白いものです。


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